庄内町出身の女子プロレスラー佐藤綾子さん(36)が25日、古里の庄内町総合体育館で開かれた約3年ぶりの凱旋(がいせん)試合に臨んだ。3人の子どもを育てるママレスラーとしても活躍。「この日を迎えることができうれしい」と喜びをかみしめ、躍動した。
佐藤さんは中学を卒業後、女子プロレスラーを志して上京した。一時挫折して帰郷するも、憧れがやまず19歳で再び上京し、プロレス活動を続けた。南陽市出身の井上京子さん(53)が2011年に旗揚げしたワールド女子プロレス・ディアナの創設メンバーとなり、10歳、8歳、6歳の子を育てながらリングに立つ。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で地方興行ができず、地元開催は2019年以来。計5試合を行い、佐藤さんは最終戦の6人タッグマッチで井上さんと相まみえた。開始直後から場外乱闘が始まるなど白熱。最後は佐藤さんが大技を決めて勝利した。来場者に感謝し「また地元に戻ってきたい」と試合への意欲を見せた。
観戦した会社員大瀧祐さん(46)=同町狩川=は「若手からレジェンドレスラーまで活躍し、見応えがあった。佐藤選手を見ることができ、町民としてうれしい」と目を輝かせた。26日には井上さんの地元・南陽市でも大会が開かれる。
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