参院選県区・5候補はこんな人

2022/6/24 08:56

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 第26回参院選県選挙区に立候補した5氏は県内を遊説し、それぞれの主義・主張を有権者に届けている。5候補の横顔を紹介する。(届け出順)

【黒木明候補】写真が趣味、喜び与える

 政治団体「参政党」が2020年4月に結党した当初から、運営党員として参加している。以前から「国民の意見が政府に届いていない。現職議員は国民に目を向けていないのではないか」との疑問を抱えていたといい、既存の政党政治によらない理念を掲げる参政党の存在を広く知ってほしいと出馬を決意した。

 党が重点政策の一つに掲げる「国のまもり」については、海上自衛隊の経験からも強く意識している。北朝鮮のミサイル問題やロシアによるウクライナ侵攻など、隣国の動きは緊張感を増している。そして、輸入に頼る食料事情や海外資本による国土買収への対策、自然や水源を過度な開発から守ることも含めて「国のまもり」が重要と受け止めている。

 本県をはじめ、地方では人口減少に歯止めが掛からない。経済を好転させるには、減税で可処分所得を増やし、地域で循環する仕組みが必要だと訴える。「山形で一番いいと思うのは食があり、農業が盛んなところ。県内で回るお金を増やすためにも、輸入に頼らずに食料品を適正価格で循環させていくことが大切だ」と力を込める。

 カメラが趣味で、レースチームやアーティストのカメラマンを務めた経験があるほか、コスプレなど被写体はさまざま。写真で喜びを与えられることが、自らの喜びに。スノーボードも親しみ、雪山が身近な環境が本県の魅力とも感じている。愛知県小牧市で父と2人暮らし。48歳。

【舟山康江候補】人と心通わす過程好き

 農水省を退職して小国町で家族と穏やかに暮らしていた2004年、故鹿野道彦元農相が自宅を訪ねてきた。1時間半も正座し、参院選への出馬を求めてきた。「あなたは、日本の農業を何とかしたくて農水省に入ったんでしょう。その志はなくなったんですか」

 きっかけはもう一つ。要請を断りに行った東京で、1歳の子どもを持つ若い女性議員と出会った。子どもがいるからこそ、未来の政策を考えなくてはならない―。自らも当時は2人の子どもを育てていた。政治家になるつもりは全くなかったが、鹿野氏の言葉とこの出会いが、心を揺らした。

 今や政界きっての農政通だ。埼玉県越谷市生まれで、母の実家が北海道旭川市の農家だった。夏休みは祖母とリヤカーに野菜を積んで売った。真面目に働く農家が苦しむ状況を変えたいと、北大農学部から農水省に入る。10年間働き、結婚して夫の泰則さんの地元小国町に移住した。

 「肩書のない普通の人々と会って、心を通わせるプロセスが好き」。県内をくまなく歩いて市井の声に耳を傾ける。地域の議員が舌を巻くほど有権者との距離が近く、「やすえちゃん」と親しまれる。

 同級生には正義感の強さをほめられる。酔っぱらいのけんかを仲裁し、ごみのポイ捨てを叱ることも。座右の銘は「足るを知る」。夫、大学生の長男と長女、高校生の次女、義母の6人家族。3年ほど前に保護犬を引き取り、柴犬「モモ」が加わった。56歳。

【石川渉候補】政治活動と家庭の両立

 「戦争や核兵器のない世界をつくり、困っている人を守りたい」。政治の道を歩み始めた頃から変わらない信念だ。ロシアによるウクライナ侵攻で平和主義が揺らぎ、急激な物価高騰が暮らしを直撃した。先行きが見通せない今だからこそ、その思いを強くして県内を駆け回っている。

 2003年から衆院選に5回出馬し、今回で6度目の国政挑戦となる。長年にわたり自公政権と対峙(たいじ)してきた中で感じるのは厳しさを増す地域の実情だ。「自民党は場当たり的な対応が増え、しっかりした方針が示せなくなっている。何としても今の政治を変えたい」と力を込める。

 山形大1年生の時、広島県で開かれた原水爆禁止世界大会に参加した。平和な国づくりへの思いを募らせた。憲法9条の改正を巡る現在の動きに危機感を抱き、「対話による平和外交を理想という人もいるが、軍事大国への道では本当の平和と暮らしは守れない」と断じる。

 県内を奔走する一方、子育て世代として「候補者活動と家庭の両立」を掲げる。忙しい合間を縫って高校生の長男の進路相談会に出席したことも。「日々大変だが、子どもと一緒に過ごす時間が楽しい」と父親の顔をのぞかせる。

 座右の銘は「不屈」。何事にもくじけない強い意志に、周囲の評価は高い。妻で山形市議の佐藤亜希子さん、長男、小学生の次男と4人暮らし。大学生の長女は東京で離れて暮らす。千葉県佐倉市出身、48歳。

【小泉明候補】発酵料理研究家の顔も

 NHK党主催の参院選候補者選抜オーディションを突破し、公認候補となった。政治経験はないが、「巡ってきたチャンス。挑戦してみたい」と一念発起した。在住経験があり、「第二の故郷」と呼ぶ本県からの出馬を決めた。

 埼玉県出身で、高校卒業後に料理の道へ。老舗料亭やレストランで働いていたが、交通事故に遭い休業を余儀なくされた。社会復帰のめどが立った際、知人から本県の飲食店を紹介されて移住を決断した。

 山形市や長井市で4年間暮らし、住み続けることも考えたが、母親の介護のために帰郷した。オンラインサロンで交流する仲間から選抜オーディションに誘われ、100人を超える参加者の中から候補者の座を射止めた。出馬する選挙区を決める時は迷わず本県を選んだとし、「また戻ってくることができてうれしい」と笑顔を見せる。

 NHKのスクランブル放送化の実現に加え、家族の介護や世話に携わる子ども「ヤングケアラー」への支援充実を掲げる。小学生の頃から病身の母親に代わり妹と家事を分担した自身の境遇と重ね、「自分が経験したことを生かし、子どもたちの救済につなげたい」と意欲を見せる。

 座右の銘は米沢藩主上杉鷹山の「なせば成る―」。現在は発酵料理研究家として活動しつつ、ストレス発散を兼ねて食事宅配の「ウーバーイーツ」の配達員として自転車を走らせる。東京都内で友人3人とシェアハウスで暮らす。51歳。

【大内理加候補】陸上の経験、我慢強さに

 「現場が一番」。同じ県議の道を歩み、車座になって地域住民と課題解決を目指した父の故大内孝一氏の言葉を胸に刻む。県議時代は子どもの貧困問題と正面から向き合い、「子ども食堂」でボランティア活動にも取り組んだ。県が誇る紅花文化の継承など、地域密着の姿勢を貫いた。

 大学卒業後、地元テレビ局に就職し番組制作に携わった。医療や行政など幅広い分野を7年間取材し「県内全域を回った。取材経験は、その後の県議活動に生きた」。印象深いのは「(言葉の)闘い」をテーマとした番組作りで、最上川舟下りの船頭が外国人受け入れのため韓国語で舟歌を練習する奮闘を伝えた。

 県議を辞職し、昨年1月の県知事選で現職に挑んだ。大差で敗れたが、県内各地に再び足を運び、応援を受けた支持者へのお礼を重ねた。村山地域でスイカの収穫を手伝ったり、山寺の子どもたちと紅花の栽培に取り組んだりもした。「私にとって大事な時間だった。見聞きするだけではなく、住民の皆さんと一緒に汗を流す大切さを改めて感じた」と振り返る。

 自らを「良くも悪くも一生懸命」と分析する。中学、高校時代は陸上部に所属し主に400メートル走を専門とした。「最後まで全力疾走が求められる種目で、我慢強さを身に付けた。でも今走るのは選挙の時だけ」と笑う。趣味は山菜採りと料理。山形市内に夫の正徳さんと2人暮らし。夫の入れたコーヒーで1日が始まる。山形市出身。59歳。

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