西浜海水浴場で離岸流調査 遊佐・海面着色剤を散布、上空から観測

2022/6/23 21:37
蛍光色の海面着色剤(シーマーカー)を流した離岸流の調査=遊佐町・西浜海水浴場

 海水浴シーズンを控え、酒田海上保安部などは23日、遊佐町の西浜海水浴場で「離岸流」発生状況を調査した。庄内浜では昨年までの過去10年間で離岸流が原因とみられる事故は10件10人で発生し、うち2人が死亡。今夏は昨夏よりも多い全11カ所の海水浴場がオープンするため、海辺を訪れる人の増加が予想され、酒田海保などは、同様の事故発生を警戒し、安全な遊泳を呼び掛けている。

 調査は海面着色剤(シーマーカー)を酒田海保の海上保安官が海に散布し、離岸流の発生状況を小型無人機ドローンで上空から撮影して観測する手法で、酒田署や酒田地区広域行政組合消防本部、遊佐ライフガード、シーバードさがえを含む計24人が参加した。離岸流は打ち寄せた波に運ばれた海水が、まとまって沖に戻る際に発生する強い流れ。大きいケースでは幅10~30メートルで、数十メートル~数百メートルの沖合まで続くこともある。波の高さなどにもよるが、速い場合は毎秒2メートルで「五輪の競泳選手でも逆らって泳ぐのは至難の業」と酒田海保の担当者は説明する。

 西浜海水浴場は比較的波が穏やかな日が多く、遠浅の砂浜が続く。この日の波高は0.2~0.3メートルで風も強くなかった。100メートルの間隔で2カ所からシーマーカーを散布すると、15分ほどで沖に向かう幅3~4メートルの流れが確認できた。津波や離岸流を研究し、調査に立ち会った長岡技術科学大(新潟県)の犬飼直之准教授(海洋工学)は「今回は波の勢いも弱く毎秒10センチほどの弱い離岸流だが、これでも危険性はある。胸の高さより深い所は危険だと考えて遊泳してほしい」と話した。

 突堤や人工岬などの構造物の近くは特に危険だという。離岸流につかまった場合は落ち着き、海岸線と並行に泳ぐことで、抜け出せる可能性があるという。酒田海保の豊田洋士交通課長は「監視員のいる時間や期間、場所で遊泳してほしい」と訴えた。

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