寒河江市の若手職員が同市特産のサクランボの収穫や選果作業を体験する研修が21日、市内の園地などで始まった。参加者は作業を通じて消費者に届くまでの手間暇を実感し、課題とまちづくりについて考えた。
本年度まで3年間に採用の行政職員29人が対象。初日は10人が参加し、うち7人が菅井賢一さん(54)=同市山岸町=の園地で加工用の「ナポレオン」を収穫した。もぎ取りのこつを教わり作業を進め、次第にペースアップ。女性職員3人は引き続き作業場に移動し、「佐藤錦」の選果とパック詰めを行った。真っ赤な実を一粒ずつ大きさを測り、丁寧にパックに入れた。
さくらんぼ観光課主事の高橋侑希さん(22)は「収穫は暑い中で上を向いて作業する大変さが分かり、選果などもすごく手間がかかっている。生産者に感謝したい」と話していた。この研修は4年目で、今年は23日まで実施する。
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