抗ウイルスの不燃内装材、公共施設で活用想定 徳正合板(山形)発売

2022/6/21 12:50
高い不燃性と抗ウイルス効果を併せ持ち、徳正合板が商品化したモエネオウイルコーテ(下)。上は曲げ加工を施した不燃性のモエネオルーバー=山形市

 木目調化粧合板製造の徳正合板(山形市、徳正賢一社長)が、不燃性と抗ウイルス性能を併せ持つ内装壁面材「モエネオウイルコーテ」を発売した。独自技術を生かして、不燃加工した合板にウイルスを不活性化する特殊塗装を施し、木のぬくもりと安心感をもたらす商品になった。地元産木材を活用でき、高い不燃性が求められる公共建築物への活用を想定している。

突き板は地元産材使用可能

 県内では公共施設の木造化が進み、県産木材の活用も進んでいる。ただ、建築基準法に内装制限があり、壁や天井の仕上げ材には国土交通大臣認定の防火材料を使う必要がある。そのため、内装に地元産材を使えないケースが多かった。

 同社は火山性ガラス質複層板に木を0.2ミリにスライスした突き板を貼り、木目を生かしながら、表面に着色塗装とウレタン塗装を施した抗菌化粧板「モエネオ」を開発。2016年に最も防火性能の高い「不燃」認定を受けた。薬剤による変色がなく低コストなため、山形、宮城両県の公共施設で多く採用された。

 20年には新型コロナウイルスの感染拡大により、抗ウイルス製品への関心が高まった。そこで、抗ウイルス効果のある特殊塗装を用い、抗菌製品技術協議会(SIAA)から認定を受けた「ウイルコーテ」を市場投入。医療施設や教育施設から引き合いがあった。

 ただ、国交相認定は塗料を変えると外れてしまう厳格さのため、既存のモエネオに抗ウイルス性能を付与できなかった。その中で協力会社の支援もあり今年2月、抗ウイルス塗装を盛り込んだ不燃の国交相認定を再取得。モエネオウイルコーテの商品化を実現した。

 突き板は施主の希望に応じ、地元産材も使える。モエネオウイルコーテの利点に関し、徳正恭一専務は「これまで地元産材を使いたくても使えなかった箇所に使え、かゆいところに手が届く商品」とPRする。

 さらに、デザイン性の高い「モエネオルーバー」も併せて発売。化粧板を曲げ加工し、近年人気のルーバー(細長い板を平行に並べる)状や格子状に施工できる。不燃機能は維持し、空間に立体感や意匠性を持たせることができる。徳正社長は「(協力会社を含め)3社の強みを引き出す製品。地元産材の活用促進にもつながる」と話す。

 共に受注生産。問い合わせは同社023(686)5550。

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