大アカマツに思いはせ 最上・伐採跡地へ2代目植樹

2022/6/21 12:11
クローン技術で生まれた2代目大アカマツを記念植樹した=最上町東法田

 最上町東法田の大アカマツが伐採されて1年が過ぎた20日、跡地で町主催の植樹祭が開かれ、幹回り日本一のマツの後継として、15年ほど前にクローン技術で生まれた2代目が植樹された。地元住民や町内の子どもたちも周辺にコナラやヤマボウシなどの苗木500本を植えた。参加者は町のシンボルとして長く親しまれた巨木を忘れず、豊かな自然を守り育む思いを強くした。

苗木500本も、自然守り育む場所願い

 昨年6月10日に伐採された大アカマツは推定樹齢600年以上で、1993年に県天然記念物の指定を受けた。幹の太さは2013年調査時に約8.5メートルを記録。高さは最大で26メートルまで育った。19年に枯死状態と診断され、惜しまれながら姿を消した。

 2代目は、以前から先代の樹勢の衰えを心配する地元の声を受け、町が岩手県の研究機関に相談。06年にクローン技術を活用し、先代の特性を継ぐマツを誕生させた。その後、東法田公民館の敷地で苗木を育て、現在は4メートル近くまで成長。この日の植樹祭を前に先代の自生地に近く、見晴らしの良い場所に植え替えられた。

 植樹祭には地元住民に加え、町内の児童、園児ら合わせて約250人が参加。高橋重美町長が「600年の歴史を引き継ぎながら、跡地全体を町の魅力を発信する拠点に育てていこう」とあいさつした後、児童代表らと2代目の根元に土をかぶせた。

 コナラなどの苗木は、傾斜地の上から見下ろすように広がる約900平方メートルの町有地に参加者各自の手で丁寧に植えられた。東法田区長の庄司朗さん(66)は「町のシンボルだった巨木がなくなり寂しい思いをしたが、この日の植樹は子どもたちにとって思い出になったはずだ。これからも跡地周辺を大切にしていきたい」と表情を和らげた。

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