山形新聞、山形放送の8大事業の一つ「最上川200キロを歩く 小学生探検リレー」は第6週の18日、山形市金井小(大戸晃彦校長)の4年生21人が簗瀬橋(寒河江市)-村山橋(寒河江・天童市)の区間を担当した。児童たちは水害時に暮らしを守るための設備について理解を深め、防災意識を持つ大切さを胸に刻んだ。
同校で出発式を行い、国土交通省山形河川国道事務所寒河江出張所の牧野周作所長が「川は楽しい場所であり、怖い一面もある。しっかり学ぶ一日にしよう」とあいさつ。大戸校長が「最上川を知ることで、自然の大切さについて考えるきっかけにしてほしい」と呼び掛けた。
児童代表の折原奏太君(9)と角屋梨花さん(10)が、計11週にわたって引き継ぐ「ビッグフラッグ」を掲げ、今田翔君(9)が「分からないことがあっても仲間と協力し、力を合わせてゴールを目指す」と決意表明した。
児童たちは、浸水被害を低減する排水ポンプ車や排水機場の見学、支流などへの水の逆流を防ぐ樋門の開閉操作をするハンドルを回すなどして、洪水から街を守る施設の役割を知った。最上川の水質調査にも挑戦し、きれいな川を守る心も育んだ。
30度近い気温の中、最上川の雄大さに触れながら歩を進めた児童たち。捨てられた空き缶やペットボトルを見つけると拾い、古里の環境美化に努める優しい姿を見せていた。
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