酒田のパイレーツビル、解体着手 建設から60年、繁華街の象徴役目終え

2022/6/15 10:27
解体作業が始まっているパイレーツビル=14日、酒田市

 酒田市中心部の繁華街・中町3丁目にあり、空きビルとなっている「パイレーツビル」について、所有する千葉県の会社が解体に着手していることが14日、関係者への取材で分かった。同ビルはかつて飲食店などが入居する繁華街の象徴的存在だったが、電気設備の故障で事業を停止し、2年半、手つかずのままとなっていた。建設から約60年。多くの役目を終え、解体後の更地は企業経営する庄内地域の男性が購入することが決まっている。

 関係者によると、解体工事は先月下旬から始まり、内部での作業や残置物の搬出、処分などをしている。建物本体の解体は今後、本格化する見通しで、年末までに完了させる予定。跡地の活用については、購入者が取得後に検討するという。

 同ビルは1961(昭和36)年に建設された鉄骨鉄筋コンクリートの地下1階、地上7階建て。同年から78年までは、昨年閉店したデパート「マリーン5清水屋」が入っていた。清水屋の移転後はテナントビルとして運営されていた。

 スナックなど飲食店約20店舗が入り、ケーブルテレビ局も入居していた。2019年12月29日夜、電気設備の故障で全館停電が発生以降、ビルの立ち入りが制限され、飲食店は営業できない状態となった。当時、ビルの所有企業が復旧作業に取り組むとしていたが、建物の老朽化などで多額の費用が必要になることから、翌20年2月上旬、再開に向けた作業を断念し、テナントとの賃貸契約を解除。入居していた店舗は退去した。

 同月時点でケーブルテレビ局は放送も停止しており、運営会社も休眠会社として解散扱いとなっていた。その後2年半、同ビルは空きビルとなっており、解体や跡地活用などが注目されていた。

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