山形市のコールセンター「山形CRMセンター」が食品ロスやごみの削減に取り組んでいる。納品できない食品を割引販売する無人販売機を導入し、全従業員72人にマイボトルを配り給茶機も設置。身近なところからSDGs(持続可能な開発目標)達成に挑んでいる。
センターは総合人材サービス業ウィルオブ・ワーク(東京)が2020年3月に開設。家電メーカーやECサイトの顧客の問い合わせ電話に対応している。
東京の企業が展開する無人販売機「fuubo(フーボ)」は、製造から日がたって小売店に納品できず、廃棄される可能性のあるレトルト食品や菓子を格安販売。従業員は昼食に飲食したり持ち帰ったりして活用する。
これまでは休憩室に自動販売機を置き、多くのペットボトルごみが出ていた。今は各自、マイボトルに給茶機から飲み物を無料で注いで飲んでいるため、ごみは大きく削減できた。自販機は近く撤去する。
佐藤久美子センター長は「活動は従業員に浸透し、会話のきっかけになっている」と話す。削減量はペットボトル年500キロ程度、食品ロス年200食程度と試算。今後も次の取り組みを模索する。
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