県内公立校のいじめ認知、最多1万3593件 21年度・コロナ禍、ストレス影響か

2022/5/31 08:36
2021年度の認知件数などが報告された県いじめ問題対策連絡協議会=県庁

 県教育委員会は30日、公立の小中高校と特別支援学校を対象とした2021年度のいじめの認知件数を明らかにした。前年度比10%増えて1万3593件となり、現行調査の13年度以降で最多だった。県教委は、件数が最も多かった小学校で新型コロナウイルスの活動制限によるストレスが対人関係に現われたと分析。マスクの着用で相手の表情が読み取れないことの弊害もあったという。

 同日、県庁で開かれた県いじめ問題対策連絡協議会の会合で示した。件数は▽小学校1万1252件(前年度比9%増)▽中学校2040件(同17%増)▽高校249件(同4%増)▽特別支援学校52件(同18%増)―だった。このうちの86%は年度内にいじめが解消した。

 いじめの態様(複数回答)では「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が8286件(前年度比10%増)で最多となった。このほか、文房具類の貸し借りなどに関するトラブルが前年度から大きく増えた。

 認知件数の増加傾向について県教委は、コロナ禍によるストレスが反映されたことに加え、マスクの影響も指摘。「相手の表情が読み取れず、意図せずに相手に嫌な思いをさせてしまったという報告がある」とする。

 またアンケート調査や面談、コロナ禍における心のケアの強化などにより、いじめを訴えやすい環境が生まれていることも、件数が増えたことの要因に挙げる。県教委は他県にない独自の取り組みとして、子どもや保護者に対して最低年2回、いじめ調査のアンケートを行っている。

 会合ではスクールカウンセラーを務める委員が、インターネット上のいじめの相談が増えていることを報告した。コロナ禍で子どもたちのコミュニケーションにスマートフォンが多用され、相手が傷付くことを想像できずにネット上で誹謗(ひぼう)中傷するケースがあるとした。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]