長井市の道の駅「川のみなと長井」発着でながい百秋湖(長井ダム湖)を遊覧する水陸両用バスの今季運行が26日に始まるのを前に、関係者向け試乗会が25日開かれた。バスが水しぶきを上げて湖面に飛び込む迫力に、参加者から歓声が上がった。
バスは全長約12メートル。運転席以外に窓がなく、座席に座ると地上約2.5メートルからの景色を望める。水上では後部のスクリューで進む。この日は安全祈願に続き、行政や報道関係者らが乗車。ながい黒獅子の里案内人の田中健三会長がガイドを務め、市内の歴史や名所について解説を聞きながらダムへと向かった。
ダムに到着し、水上運行への切り替え作業を済ませると、バスは坂道を下って勢いよく湖面にダイブ。輝く新緑の中、エメラルドグリーンの湖面をゆっくりと周遊した。全行程約1時間15分の“冒険”を終え、初めて乗車した白石和夫さん(69)=米沢市花沢町1丁目=は「水に入る勢いに驚いた。湖面を吹く爽やかな風が心地よかった」と話していた。
置賜2市3町の地域連携DMO(観光地域づくり推進法人)「やまがたアルカディア観光局」が8月7日まで、1日4便運行する(水曜運休)。バスの定員は38人。観光局のホームページから座席指定で予約できる。昨年は約4500人が乗車し、今年も既に1500人超の申し込みがあるという。
|
|