蔵王地蔵尊春季大祭が24日、山形市の蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅近くにある地蔵尊像前で行われ、蔵王温泉の関係者らが蔵王登山の安全や観光振興を祈願した。
山頂駅(標高1661メートル)付近は好天に恵まれ、同日午前10時の気温は9.5度。例年よりも多いという残雪が山肌で輝き、爽やかに風が流れていた。
大祭は蔵王地蔵尊保存会(岡崎宏一会長)が主催。新型コロナウイルスの影響で、昨年と一昨年は役員による神事のみに縮小したが、今年はコロナ前とほぼ変わらない規模で開催。関係者や一般の登山、観光客ら約200人が集まった。神事後、岡崎会長が「コロナはまだ心配な状況ではあるが、多くの人に蔵王の自然や温泉を楽しんでもらいたい」とあいさつした。
妹と観光で訪れた長野県小布施(おぶせ)町の主婦渋沢尚子さん(75)は「雪がまだ残っていてびっくり。とても気持ちいい景色」と散策を楽しんでいた。
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