酒田市浜中の浜中海岸で見つかった魚雷とみられる不審物について、陸上自衛隊第6師団(司令部・東根市神町駐屯地)は24日、現地で回収作業を行った。同駐屯地まで約100キロの道のりを陸送し、弾薬庫に保管。今後、種類などの特定を進め、処理方法を検討する。
魚雷とみられる不審物は長さ4メートル、直径50センチほどの筒状で、起爆装置となる信管は付いていない。庄内総合支庁によると、重さは約400キロとみられる。
同師団第6後方支援連隊の不発弾処理班などの隊員6人が午前9時ごろに作業を開始。周囲のバリケードと盛り砂を覆っていた鉄板を取り外し、重機やスコップを使って「魚雷」を掘り出した。午後0時35分ごろに大型車両の荷台に積み込み、同50分ごろ現場を離れた。同駐屯地には同4時5分ごろ無事に運び込んだ。
現場周辺の砂浜は一部立入規制が敷かれ、同支庁の職員や酒田署員が警戒する中での作業となった。不審物は、15日に近くの住民が先端部分が砂浜に出ているのを発見。同支庁は回収と移送までの安全確保のため、盛り砂などをして現場にとどめていた。
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