県高校総合体育大会がスタートし、来月には中学生の地区総体が控える。今年の中高生の大会は会場への入場制限を緩和する動きがあるものの、新型コロナウイルス禍で先の地区高校総体は競技や会場によって制限の緩和・撤廃に慎重な姿勢も見受けられた。読者に現状の受け止めを尋ねたところ、「もう制限はなくてもいいと思う」との意見が目立った。「せめて家族だけでも」との声も。一方で高止まりする感染状況に「人数制限はやむを得ない」との回答もあった。
天童市の50代パート女性は「制限するのであれば何のためのマスク、ワクチンなのか」と疑問を呈す。山形市の60代飲食業女性も「映画館でもコンサートでも制限がなくなってきているのでなくすべきだ」との声を上げる。
山形市の40代パート女性は切なる思いを寄せた。高校3年生の娘は剣道部に所属するが、「3年間、応援は全て制限があり、練習試合も見ることができなかった」とする。コロナ禍が収まらず「今の状況では人数制限があっても仕方ないのかな」と理解を示しつつも「家族全員で応援したいのに」と心境を吐露する。
大江町の40代会社員は「室内か屋外か、競技によって一律に決められないが、せめて保護者は観戦させてはどうか」と訴える。「まだプロスポーツのようにはできないかもしれないが、事前に調査票を提出すれば保護者は全員OKにしても良いのでは」と鶴岡市の50代自営業男性。最上町の40代会社員男性は「アマチュアスポーツが盛り上がらないと地域も盛り上がらない」と強調する。
上山市の40代会社員女性は「生徒の命を守らなければいけないということが前提なので厳しくなってしまうのでは」と運営側の思いを考慮した上で「人数制限ではなく、選手と観客の接触をなくす対策次第ではないかな」とみている。
一方で「感染が子どもたちを中心に広がっている現実をみると、(人数制限は)やむを得ない対応」と話すのは酒田市の60代看護師女性。プロ野球などで人数制限が撤廃されているが、山形市の40代運送業男性は「人生や生活が懸かっているプロと中高生の試合は違う。学校はまだクラスターが発生している」と指摘する。
観戦の人数制限に対応した代替措置について、山形市の40代パート女性が「ユーチューブでのライブはありがたい」と言うように、映像配信を求める声が多かった。一方で「プレーヤーだけでなく、ベンチにいる選手や観客席から応援する生徒も全て含めてこその大会。目の前で観戦するしか、生徒たちの成長は感じられない」との声も。山形市の40代パート女性も「オンラインで配信されても、後でDVDを配られても、その場で観戦することの代替にはならない」とし「希望する保護者は観戦できるようにしてほしい」と願った。
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