ものづくり共創オンラインセミナーが19日、米沢市のJR米沢駅構内のコワーキングスペースで開かれた。次世代電池の開発に取り組む山形大、地元企業などの関係者が意見を交わし、米沢発の電池技術の可能性について考えた。
同大は現在普及しているリチウムイオン電池の課題をカバーする「半固体電池」などの開発を進めており、佐野健志同大有機エレクトロニクスイノベーションセンター長ら同大の教授陣、同市を拠点に電池技術の実用化を目指す企業の経営者ら6人がパネリストを務めた。
開発の現状や従来電池に対する優位性、実用化に向けた戦略や可能性について話し合い、「途上国など海外を含めて市場になり得る」「(金物の)燕三条や今治タオルにならい、『米沢電池』のブランドイメージで押し出すと良いのではないか」などの意見が出た。
一方、「『米沢発で世界初の技術』はこれまでもあったが、なかなか産業化につながらない課題がある。各分野をブラッシュアップしたい」との指摘もあった。市と県が主催した。
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