自転車赤切符、3年で5件 県警、重点地区・路線を取り締まり

2022/5/18 10:26
山形県警本部(資料写真)

 全国で悪質・危険な自転車走行が問題になる中、県警が2019~21年の3年間に、自転車の交通違反に対し、刑事処分の対象となる「赤切符」を計5件交付していたことが17日、県警交通指導課への取材で分かった。歩道での子どもとの衝突やブレーキのない「ピストバイク」の運転に対するもの。県警は違反と事故の抑止のため「自転車指導啓発重点地区・路線」を選定し、指導と取り締まりに力を入れる。

 先月下旬の午後、山形市七日町のスクランブル交差点を見ていると、危険な場面を何度か目撃した。歩道走行は70歳以上と小学生以下を除き、原則禁止されているが、スーツ姿の男性が蛇行し小学生グループに接触しそうになっていた。女子高校生2人は自転車専用レーンと歩道に分かれ、会話をしながら併走。若い男性3人は歩道に広がり、高齢女性が端によけていた。

 自転車は車の信号に従わなければならないが、歩行者用に合わせて横断歩道上を縫うように走り抜ける姿も目立った。

 悪質な違反で赤切符を受けると、検察から起訴されることもある。

 道交法は▽信号無視▽通行禁止違反▽遮断踏切立ち入り▽制動装置不良自転車運転▽酒酔い運転▽妨害運転―など15項目を危険行為に指定。過去3年に危険行為で2回以上摘発された人は、有料の自転車運転者講習を受けなければならない。受講しないと5万円以下の罰金が科される。

 同課によると、県内で講習を受けた人はいないが、置賜地方で20年8月、自転車で歩道を走っていた20代会社員男性が前から歩いてきた小学生数人の間をすり抜けようとして接触し、通行区分違反で赤切符に。19年にはピストバイクに乗っていた20代2人と10代2人に制動装置不良で赤切符が交付された。

 また違反に対する指導警告票(イエローカード)の数は19年が3415件、20年4068件、21年3466件で、今年は3月末で284件に上っている。

 警察庁は全国の警察に重点地区・路線を設け、月1日以上、一斉の集中取り締まりをするよう指示した。悪質違反には積極的に赤切符を活用するという。県警は山形、酒田、米沢、新庄を重点地区に、山形市のJR山形駅前や七日町大通りなど各地の15カ所を重点路線にそれぞれ設定した。

 5月は「自転車月間」。同課の菅野尚弥次長は「自転車も車両であり、ルール違反は重大な事故につながる。道交法を順守しなければならないことを再認識して、運転してほしい」と呼び掛けている。

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