第57回山形実業人野球大会(主催・山形新聞、山形放送、山形市、同市教育委員会、山形地区野球連盟)は16日朝、同市のきらやかスタジアムと流通センター野球場で計2試合を行い、県内最大規模のモーニング野球大会が開幕した。出場する38チームが県大会(10月1、2日、中山町の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがたほか)への出場権獲得を目指し、熱戦を繰り広げる。
開始式、全力プレー誓う
第57回山形実業人野球大会が開幕した16日朝、でん六野球部と富士フイルムBI山形野球部が対戦する試合の前に開始式が行われた。
開始式では、山形地区野球連盟の渋谷邦弥会長(77)が「家族や職場の仲間、地域の皆さんに感謝しながら、思いっきり楽しんでもらいたい」と選手たちを激励。富士フイルムBI山形野球部の佐藤隼主将(28)が「野球ができる喜びを胸に、正々堂々と最後までプレーする」と選手宣誓した。引き続き、大会開始宣言を佐藤正則山形新聞販売部長が行った。
エースが勝利導く
○…でん六野球部が富士フイルムBI山形野球部を逆転で下し、2年連続で1回戦を突破した。6回1失点で完投勝利のエース遠藤颯人投手(21)は「守備に助けてもらい勝てた。仲間に感謝している」と振り返った。
初回に1点を失ったものの、その後は尻上がりに調子を上げた。「立ち上がりは腕が振れてなかった。その後はうまく修正できた」。毎回ランナーを背負う展開だったが、サイドスローから繰り出すストレートとスライダーを低めに集めるピッチングで要所を締めた。味方が四回に3点を奪って逆転した後は「精神的に余裕が生まれた」と笑顔を見せた。
この日、監督代行を務めた清水賢司選手(43)は「エースらしい投球をしてくれた」とねぎらった。勝利に貢献した若き右腕は「守備からリズムが生まれるよう、自分の投球でチームを引っ張っていきたい」と今後の活躍を誓った。
◇選手ひとこと
▽富士フイルムBI山形野球部・西宏喜選手(26)「次は勝ちます!」
▽N-LIBERTY1987・佐藤巧人選手(27)「うまくバットに乗せられました!」
◇18日の試合
▽き=NTTトーク野球部-オールスターズ▽流=日産クリッパーズ-板垣商店ライオンズ(き=きらやかスタジアム、流=流通センター野球場)
|
|