磯部(山形TFC)が会心の2位 東日本実業団陸上・男子走り幅跳び

2022/5/16 14:29
〈男子走り幅跳び決勝〉7メートル55をマークして2位に入った磯部晃太郎(山形TFC)=天童市・NDソフトスタジアム山形

 陸上の東日本実業団選手権は最終日の15日、天童市のNDソフトスタジアム山形で男女各種目を行い、男子走り幅跳びで磯部晃太郎(山形TFC)が7メートル55をマークして2位に入った。松原奨(滝沢ハム)が最終跳躍で7メートル63を跳んで優勝した。

 女子400メートル障害は宇都宮絵莉(長谷川体育施設)が57秒42で頂点に立ち、王子田(おおしでん)萌(NDソフト)は1分0秒44で3位だった。200メートルは追い風1.0メートルの男子決勝を染谷佳大(大和ハウス)が20秒86で制し、伊藤輝(ミクロン精密)は22秒12で8位。向かい風1.8メートルの女子決勝では松本奈菜子(東邦銀行)が24秒33で勝った。女子5000メートル(タイムレース)で東京五輪マラソン代表の鈴木亜由子(日本郵政グループ)は16分4秒72の11位だった。

 本県関係ではほかに、男子3000メートル障害の田中楓(NDソフト)が9分32秒53で5位となり、男子1600メートルリレーで山木伝説(かける)=九里学園高出=がアンカーを務めたRUDOLFは3分13秒43で2位だった。

2週間前は「ぼろぼろ」、助走で復調

 踏み切った瞬間、手応えを感じた。「いける」。男子走り幅跳びの磯部晃太郎(山形TFC)は最終跳躍で追い風参考ながら7メートル55をマーク。会心のジャンプで2位に食い込み、「今の自分でここまでの記録を出せたことがうれしい」。今春から山形を拠点に活動する新社会人は固く拳を握って喜びをかみしめた。

 大会2週間前は「ぼろぼろだった」といい、7メートル台に乗せるだけで一苦労の状態だった。復調の鍵は助走で「指摘を受けた点だけに絞って走りを詰めてきた」。それだけに1回目に跳んだ7メートル31で感覚が戻ったことを実感し、「ほっとした」と本音が漏れた。

 トップを14センチ差の4番手で追う最終6回目は、助走のスピードを最大限まで推進力に代えて順位を押し上げる大ジャンプにつなげた。それでも本人はファウルになった2、3回目の跳躍に悔いがあるようで「踏み切りが決まっていれば、もっと記録を伸ばすことができた」

 都留文科大(山梨県)に在学時は新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)されて「試合ができなかったことが悔しかった」。競技に打ち込める環境を求め、本県出身の知人のつてをたどって今春から山形TFCで活動する。

 愛知県出身。大会会場のNDソフトスタジアム山形は津島東高(愛知県)時代にインターハイ入賞を決めた舞台だ。縁起のいい会場で躍動し「もっと成長できる」。気鋭の22歳はさらなる飛躍に自信を深めた様子だった。

〈女子400メートル障害決勝〉3位の王子田萌(NDソフト)

王子田(NDソフト)粘りの3位・女子400障害

 ○…女子400メートル障害の王子田萌(NDソフト)は1分0秒44で3位。決して満足できる結果ではなかったが、調子が上向きつつある中で「現状の力で出せる記録としては上出来」と前向きに捉えた。

 大阪府出身で、同社初の女性アスリートとして関西を拠点に活動する。5年目の今季は太ももの肉離れや体調不良で調整が遅れたという。それでもレースでは安定したハードリングと粘り強い走りで終盤の競り合いをものにし、表彰台を手繰り寄せた。

 現在は母校・立命大のびわこ・くさつキャンパス(滋賀県)で学生と共に練習に取り組んでいる。自己ベストは57秒89。大学時代の自分の背中を追ってもがく中、今は後半の走りの強さを取り戻すべくトレーニングに打ち込む。6月の日本選手権に照準を合わせており、及第点のレースを経て「さらに状態を上げて結果を求めていく」と上位を見据えて意欲を示した。

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