県、本年度「森林ノミクス」加速 効率的な間伐、再造林を後押し

2022/5/16 12:04
各種施策を通じて適切な森林整備を進め、カーボンニュートラルの実現を後押しする=村山市

 県は本年度、脱炭素社会の構築に向け、本県の豊かな森林資源を有効活用する「やまがた森林(モリ)ノミクス」の取り組みを加速させる。効率的な間伐や再造林を促進し、リモートでの伐採や苗木をドローンで運ぶなどスマート林業の普及促進に向けた検討を開始する。温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指す「カーボンニュートラル」の実現を林業分野から後押しする。

 地球温暖化問題やSDGs(持続可能な開発目標)への関心の高まりを背景に、森林の二酸化炭素(CO2)吸収機能への期待が大きくなっている。機能強化には計画的な間伐や主伐、再造林による適正な森林管理が不可欠となることから、各種施策を通じて林業現場の活性化を図る。

 間伐や再造林の促進に向けた支援では、耐用年数(5年)を過ぎた高性能林業機械のチェーンソーなどで構成するヘッド部分の更新費を助成する。各現場で使われている機械は損傷が激しくなっており、支援を求める声が多く上がっているという。間伐面積の大規模化や作業道の整備促進にも力を入れる。

 森林整備の効率化に向けては、航空レーザー測量による森林資源情報のデジタル化を推進する。東北森林管理局や市町村と連携し、鶴岡市や酒田市など5市町の国有林と民有林計11万ヘクタールを測量。インターネット上で森林情報を共有できる「森林クラウド」での活用を目指す。

 情報通信技術(ICT)を活用した最新技術は全国で導入事例があるが、本県ではまだ少ない。スマート林業技術の普及に向け、真室川町内にモデル地区1カ所を設置する。新たに協議会を立ち上げ、会合や現地検討会を重ねて実施内容を決め、2023年度から実践・検証を始める方針。

 県森林ノミクス推進課は「森林情報のデジタル化や適切な森林管理を進め、脱炭素社会の実現に貢献したい」としている。

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