米沢市の天然記念物「吾妻の白猿」を観察している「白猿会」は15日までに、同市李山の西向沼周辺で子ザル1頭を発見し、撮影に成功した。同会として白猿の確認は2年ぶりで、1970年代以降、30頭目。
今月1日に同会の縮文夫会長(84)=同市林泉寺1丁目=が見つけ、動画撮影に成功。15日にはメンバーの高橋勉さん(80)=同市万世町桑山=が写真に収めた。子ザルは生後間もないとみられ、親にしがみついて乳を吸う様子などが確認できた。
2人は毎日のように山に通い、白猿を探してきた。縮会長は「子どもが確認できたのはうれしい。6月ごろまで、まだ産まれる可能性はある」と喜ぶ。高橋さんは「白猿の親は警戒心が強いようで、撮影が難しかった」と話した。
子ザルは雌とみられ、同会は「さくら」と名付けた。
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