インサイド、最後まで課題 ワイヴァンズ、今季を振り返って

2022/5/15 12:54
最終戦を終えてブースター(ファン)にあいさつする選手ら=4月30日、天童市・県総合運動公園アリーナ

 バスケットボール男子・Bリーグ2部のパスラボ山形ワイヴァンズは19勝33敗の東地区5位で2021~22年シーズンを終えた。序盤は外角シュートを強みに勝利を重ねたものの、課題のインサイドを突かれると劣勢を跳ね返せなかった。終盤には8連敗と11連敗を喫して再浮上の糸口すらつかめず、2季連続のプレーオフ進出を逃した。

◆序盤は好調

 昨年10月の開幕戦から11試合で2度の4連勝を挙げ、スタートダッシュに成功した。河野誠司、中島良史ら昨季の主力と、総合力の高い外国籍3選手や村上駿斗(山形南高出)といった新戦力が融合。流れるようなパスでスペースをつくり、積極的な外角シュートで白星を重ねた。リーグトップの3点シュート成功率(43.7%)の河野をはじめ、シュート精度の高い選手がそろい「打てるならば打つ」という意識が明確だった。

 潮目が変わったのは11月21日のホーム越谷戦。最終第4クオーター(Q)で12点差をひっくり返された。得意のシュートが外れると、守備リバウンドから逆襲を受けた。屈強な外国籍選手を擁する相手のインサイド攻撃を止められず、悪循環に陥った。

 インサイドを粘り強く守るためには、技術に優れたベテランの走力を補う、ベンチメンバーの奮起が必要だった。持ち味のチームディフェンスは疲労がたまると周囲のヘルプが明らかに遅れた。山形は徹底したマンツーマン守備で食い下がったが、個人の能力に押し切られ、逆転負けするケースが目立ってきた。

 オーランド・サンチェスの負傷で、2カ月近く外国籍選手が2人になったことも痛手だった。高さのある相手をケニー・ローソン・ジュニアとジャワッド・ウィリアムズだけで対応しなければならず負担が集中。コートにどちらか1人だけが立つ時間帯には苦戦することも多く、年明けの8連敗でプレーオフが一気に遠のいた。

◆戦い方明確に

 来季への課題は「若手の育成」と「インサイドの強化」だろう。今季は村上がポイントガード(PG)とシューティングガード(SG)の役割をこなして潤滑油になったほか、PG兼SG山田友哉の活躍も目を見張った。山田は激しいマークやスチールからの速攻で、シーズン途中から流れを変えるキーマンになった。こうした若手や、今季特別指定選手として在籍した22歳の斎藤瑠偉(羽黒高出)の成長が待たれる。ミオドラグ・ライコビッチヘッドコーチは「将来のビジョンを持つことが大切。育成環境も整える必要がある」と語る。

 今季の弱点だったインサイドは改善が必要だ。1試合平均リバウンド数はリーグワースト2位。攻撃リバウンドは最下位だった。外国籍3選手はいずれも技術や機動力に優れていたが、インサイドでゴールに背中を向け、力勝負するタイプは不在。中を攻めたい場面でも相手のゾーン守備を崩せず、無理に外から打たされるシュートが増えたことも影響した。

 プレーオフ進出と1部昇格のためには、守備を大事にしながらも、チームとしての攻撃力アップが欠かせない。来季の戦い方を明確にした上で、戦術に合致した補強も必要になりそうだ。

山形ワイヴァンズ

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