東日本実業団陸上、13年ぶり本県開催 男子100・伊藤輝(ミクロン精密)が4位

2022/5/15 08:38

 陸上の東日本実業団選手権は14日、天童市のNDソフトスタジアム山形で開幕し、5000メートル競歩の男子は世界選手権(7月・米オレゴン州ユージン)35キロ代表の野田明宏(自衛隊)が19分32秒56で2位だった。村山裕太郎(富士通)が制覇。女子は同20キロ代表で東京五輪に出場した岡田久美子(同)が21分15秒87で優勝した。

 男子400メートルは東京五輪代表のウォルシュ・ジュリアン(同)が46秒54で頂点に立ち、同110メートル障害は石川周平(同)が勝った。女子三段跳びは森本麻里子(内田建設)が13メートル44の大会新で制した。

 県勢は、男子100メートルの伊藤輝(ミクロン精密)が4位に入り、同400メートルの山木伝説(かける)=RUDOLF・九里学園高出=は8位。女子三段跳びの黒沢かおり(山形パナソニック)は6位だった。本県開催は13年ぶり。

〈男子100メートル決勝〉4位入賞の伊藤輝(ミクロン精密)=天童市・NDソフトスタジアム山形

新社会人、確かな成長・伊藤輝

 気鋭の新社会人が着実な成長の跡を示した。男子100メートルの伊藤輝(ミクロン精密)は10秒52で4位。得意のスタートで流れに乗り「納得のいく走りができた」。新たなステージで勝負していく自信を深めたようだ。

 身長167センチ。スプリンターとしては小柄だが、安定したピッチと滑らかな加速が持ち味だ。号砲への反応は決勝を走った選手で最速。勢いを課題の終盤につなげてフィニッシュラインを駆け抜けた。

 米沢中央高時代はけががちで、進学した山形大で己の体と向き合う意識が高まったという。食事や体のケアに気を配り、筋トレにも徹底して取り組んだ。大学2年時に県選手権を制覇するなど、肉体改造によって「面白いようにタイムが良くなった」。手応えをつかんだ昨季は自己ベストを10秒39まで縮めて見せた。

 社会人になって練習環境の変化に戸惑いもあるが、「会社のバックアップはありがたい」と感謝は尽きない。今季は日本選手権での活躍と県記録(10秒30)の更新を見据える。「中盤の走りなどを改善していけば達成できる」。伸びしろは十分だ。

〈男子400メートル決勝〉8位に終わった山木伝説(RUDOLF・九里学園高出)

スピード乗れず山木不本意8位・男子400

 男子400メートルの山木伝説(RUDOLF・九里学園高出)は8位と振るわなかった。今季初レースでスピードに乗れず「もう一段ギアを上げるまで仕上げることができなかった」と残念がった。

 今季は左ふくらはぎに張りがあった影響で調整が遅れたという。この日は予選が48秒23で決勝は51秒75。国内トップ級の自己ベスト(45秒69)を持つ実力者にとって不本意な結果だが、今大会は日本選手権に向けた「土台づくり」に位置付けており、「本数をこなして状態を上げていくだけ」と前を向く。

 大学卒業を機に競技を離れたが、諦めきれずに復帰。現在は成田市スポーツ・みどり振興財団(千葉県)で体育施設の運営管理に携わりながらクラブチームで練習に励む。

 昨季は45秒台をマークして視界が開けてきた。世界も見据える26歳は「日本選手権でメダルを取りに行く」と意気込んだ。

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