県都の記憶、未来に残す 山形大付属博物館・アーカイブ化、ネット公開

2022/5/14 12:57
絵はがきに写されている三浦新七(左)。隣は日銀総裁を務めた南陽市出身の結城豊太郎(山形大付属博物館制作三浦家寄託三浦新七関連絵葉書アーカイブより)

 山形大付属博物館は、収蔵資料や今後収集する街の情報を「地域の記憶『共創』アーカイブ」として集積し、インターネットで公開していく。第1弾として、両羽銀行(現山形銀行)頭取を務めた三浦新七(1877~1947年)が交わした絵はがき2千点超を紹介している。

 このプロジェクトは、山形市中心市街地の江戸時代から現代までの変化をテーマとして、博物館が収集してきた資料、現在の風景や人々の証言をデジタルアーカイブ化する試み。ネットで簡単に閲覧できる状態にし、学生の学びやまちづくりに活用してもらう。

現在の街並み記録も 第1弾、三浦新七の絵はがき

三浦新七が交わした絵はがき2119点がデジタルアーカイブで公開されている

 山形市出身の三浦は東京商科大(現一橋大)の学長も務めた。同博物館には三浦が収集した古文書が寄託されており、研究や展示に利用されてきた。昨年12月には1903年からのドイツ留学時代の絵はがき2119点が新たに寄託された。これをアーカイブ第一弾として公開する。

 ドイツ留学時代は絵はがきが世界的に流行した時期とされ、当時のヨーロッパの雰囲気や社会情勢、若き日にドイツで見た風景などを知ることができる。公開画像は高精細で小さな文字も拡大して見ることができる。

 プロジェクトでは収蔵資料のアーカイブ化と同時に、現在の街並みを記録する作業も進める。学生が授業の中で山形市七日町の様子や地域の人々の思いをつづる。過去から現在までの街の変化を未来に残す取り組みという。

 16日から7月29日までは「ドイツ留学と日露戦争」と題し、博物館で絵はがきを実物展示する。見学は予約が必要。予約やアーカイブへのアクセスは博物館のホームページから。

【関連リンク】

山形大学附属博物館のホームページ

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]