旬の鶴岡産孟宗(もうそう)を味わってもらおうと、山形市の霞城セントラル内の飲食店は17~20日の4日間、特別メニューを提供する。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、例年人気の孟宗汁の振る舞いを断念して3年。代替策として、産地の観光PRとコロナ禍で客足に悩む飲食店支援を兼ねて企画した。5店舗が和食や中華、イタリアンの8種で腕を振るう。
鶴岡産、PRと飲食店支援兼ね
参加する店舗と孟宗メニューは▽中国料理紅花樓(こうかろう)=麻婆(マーボー)煮、フカヒレスープ▽旬菜四季ひろぜん=ワカメとのしゃぶしゃぶなどのセット▽いのこ家山形田=牛肉との煮物、天ぷら、豚肉とのしゃぶしゃぶ▽茶蔵(さくら)茶房=アスパラガスとのバターしょうゆパスタ▽ぱっぷや=変わりご飯。数量限定で提供し、メニューは「インスタグラム」でも広報している。
霞城セントラルでの孟宗汁振る舞いは2001年に始まり、一時休止した期間もあったが、近年は旬を味わう人気のチャリティーイベントとして多くの市民を楽しませてきた。新型コロナにより、集客や食事の振る舞いが困難になった一方で、苦境に立つ産地も館内飲食店も支援したいと、特別メニュー提供のイベントを考案した。
孟宗メニューは今回、初めて企画。館内飲食店で旬を味わうイベントは昨年度、館内のみに広報して実施したところ好評だった。このため、今年は広く来館を呼び掛ける。今後は月山筍(がっさんだけ)、庄内砂丘メロンの期間限定特別メニューも予定している。
孟宗の確保には鶴岡市の湯田川温泉観光協会、JA鶴岡が協力する。同協会の大滝研一郎さんは「コロナ禍で振る舞いができず残念だが、豊作の湯田川の孟宗をぜひ味わってほしい」と話した。
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