県内地銀3行、3月期決算

2022/5/14 08:55

山形銀・純利益13.8%増 増収増益、資金利益増

山形銀行本店(資料写真)

 山形銀行(山形市、長谷川吉茂頭取)は13日、2022年3月期通期決算を発表し、単体の純利益は、前期比13.8%増の31億1千万円だった。有価証券利息配当金と、各種手数料などの役務取引等収益の増加を主因に、一般企業の売上高に相当する経常収益が8.0%増の373億3100万円と伸びたため。経常利益は9.7%増の47億4900万円だった。増収は3期ぶり、増益は2期連続。

 連結の経常収益は6.8%増の440億2600万円、経常利益は13.4%増の54億8900万円、純利益は19.1%増の33億9800万円だった。1株当たりの年配当は5円増とし、3期ぶりに35円に戻す。23年3月期も35円を維持する予定。

 本業のもうけを示す単体の実質業務純益は、23.9%増の64億5300万円。有価証券利息配当金を中心に資金利益が増え、企業支援や投資信託・生命保険販売などの手数料を含む役務取引等利益も伸長したため。この伸びを反映し、実質業務純益から債券関係損益などを差し引いたコア業務純益は51.8%増の90億6700万円。コア業務純益は過去10年で最高額。

 与信関係費用は、一般貸倒引当金繰入額は減ったが、事業再生のため一部前倒しで引き当てたこともあって不良債権処理額が増えた結果、全体では2億6900万円増の10億8100万円となった。

 期末の預金残高(譲渡性を含む)も過去最高で、法人、個人、公金がともに増え、昨年3月末より1439億7100万円増の2兆8099億4900万円。貸出金残高は、住宅ローンなどが減った個人向け、企業向けなどが減って313億600万円減の1兆7168億400万円。

 単体の自己資本比率は、有価証券残高を積み増している影響で、分母となるリスクアセットが増えたため昨年9月末比で0.44ポイント低下し、9.94%。金融再生法に基づく不良債権の総額は23億800万円減り、208億4100万円だった。不良債権比率は0.14ポイント良化し、1.18%。担保や引当金による保全率は78.97%。

 23年3月期の単体の業績は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を堅く見て経常収益315億円、経常利益47億円、純利益30億円の減収減益と予想している。

荘内銀・純利益15億5700万円 経費削減、ほぼ横ばい

荘内銀行本店(資料写真)

 フィデアホールディングス(HD、仙台市)は13日、傘下の荘内銀行(鶴岡市)の2022年3月期決算を発表し、純利益は前期比0.5%減の15億5700万円だった。新型コロナウイルス禍やウクライナ情勢によって市場環境が悪化し、有価証券利息配当金など資金利益が減少したものの、手数料収入の増加と経費削減のほか、前期に店舗閉鎖などで計上した特別損失の圧縮により、ほぼ横ばいの最終利益を確保した。

 低金利の継続や市場環境の悪化、有価証券残高の圧縮を受けて貸出金利息と有価証券利息配当金が減少。経常収益は09年の北都銀行(秋田市)との経営統合後最高だった前期に比べ11.7%減って239億3200万円となった。

 また、法人・個人一体営業、対面営業を進めたため手数料など役務取引等利益が増加。店舗集約や人件費の自然減に伴い、経費は計画より前倒しで削減されたものの、コロナ後を見据え引当基準を厳格化したほか、計画に沿って不良債権処理を進めたことなどで与信関係費用が14億5600万円と25.9%増えたため、経常利益は9.9%減の34億6700万円だった。

 本業のもうけを示す実質業務純益は7.5%減の37億5200万円で、債券関係損益を除いたコア業務純益は34.7%減の46億2800万円となった。

 期末の預金残高(譲渡性含む)は昨年3月末に比べ321億5800万円増えて1兆3405億6600万円となり、個人預金、公金預金が増えた。貸出金残高はコロナ対応を含め取引先の資金ニーズに積極対応して県内事業性貸出が増えた半面、住宅ローンが減少し158億8300万円減の8546億1100万円。

 金融再生法に基づく不良債権総額は188億3千万円で、昨年9月末に比べ2億5200万円減った。不良債権比率は0.03ポイント改善して2.14%。保全率は94.56%。自己資本比率は10.21%で、昨年9月末比で0.18ポイント上昇した。23年3月期業績予想はコロナの影響や金融市場の動向を勘案して保守的に見積もり、経常利益を25億円、純利益を15億円とした。

 フィデアHD連結では、経常収益が3.9%減の510億9400万円、経常利益が4.6%減の65億7200万円、純利益が5.7%増の35億600万円。1株当たりの期末配当は37円50銭とする。23年3月期業績予想は経常利益を53億円、純利益を30億円と見積もった。

 同じくフィデアHD傘下の北都銀行単体の経常収益は2.3%増の221億6千万円、経常利益は1.5%増の25億7700万円、純利益は22.0%増の14億1300万円。23年3月期業績予想は経常利益が25億円、純利益が14億円とした。

きらやか銀・2年ぶり黒字転換 手数料収入増が影響

きらやか銀行本店(資料写真)

 じもとホールディングス(HD)が13日発表した傘下のきらやか銀行単体の2022年3月期決算は、純利益が10億7800万円(前期は48億5500万円の赤字)だった。前期は保有有価証券の全面的な入れ替えを進めたため赤字だったが、手数料収益の増加などもあり黒字転換した。

 一般企業の売上高に相当する経常収益は17.5%減の184億1500万円。貸出金利息が減少するなどしたが、役務収入は法人向けの手数料が伸びた。経常利益は19億7600万円(前期は43億6400万円の赤字)だった。

 本業のもうけを示す実質業務純益は36億4200万円と黒字化した。債券関係損益を除いたコア業務純益は44.1%減の36億5800万円で、投信解約益や債権売却益が減少した。与信関係費用は、新型コロナウイルス感染症に絡む貸倒引当金の積み増しがあったが、戻し入れなどにより18億600万円減の14億3600万円となった。

 期末の預金残高(譲渡性を含む)は、112億6600万円増の1兆2878億2400万円。個人は子育て世帯への臨時特別給付により増加した。貸出金残高は、地元企業を支援するシンジケートローン(協調融資)が減少したことなどを受け、111億8700万円減の9988億3700万円。

 金融再生法に基づく不良債権の総額は251億1200万円で、昨年9月末比で37億1500万円増加。不良債権比率は0.37ポイント悪化し2.44%。自己資本比率は0.23ポイント上がって8.42%だった。

 23年3月期のきらやか銀行単体の業績は経常利益が11億円、純利益が7億円と予想した。

 じもとHD連結の経常収益は、前年同期比8.8%減の402億700万円。経常利益は44億8600万円、純利益は25億8500万円でそれぞれ黒字となった。1株当たりの期末配当は10円とする。同じく、じもとHD傘下の仙台銀行(仙台市)は純利益が12.2%減の15億600万円、経常収益が1.1%減の162億3500万円、経常利益が22.6%増の24億3400万円だった。

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