自民、舟山氏推薦検討・参院選県選挙区 県連の不満高まる恐れ

2022/5/14 08:44

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 夏の参院選県選挙区(改選数1)を巡り、独自候補の擁立見送りに向けて最終調整を進めている自民党が、同選挙区に出馬を予定する国民民主党現職の舟山康江氏(55)への推薦を検討していることが13日、自民党幹部などの話で分かった。自民県連内には擁立見送りへの反発が根強く、舟山氏を推薦するとなれば、さらに不満が噴出する可能性もあり、今後の曲折が予想される。

 自民幹部の一人は、舟山氏推薦の方向性について「党内には、単なる擁立見送りではなく、推薦まで踏み込むべきという声もある。党同士の問題であり、執行部内で総合的に判断して決めることになるだろう」と話す。党本部が推薦することで“不戦敗”の印象を払拭することや、国民を与党に取り込み、岸田政権の安定化を図る狙いなどがあるとみられる。

 県連会長で党選対委員長でもある遠藤利明衆院議員(県1区)は山形新聞の取材に対して「(これまで国民と戦ってきた)県連の思いも分かるし、憲法改正という党最大の課題を解決するために大局的に判断していかなければという部分もある。県連と党本部双方が少しでも折り合える内容を模索していく必要がある」とした。

 一方、自民県連のある県議は「決断するとしても大きな責任が伴い、これからの県連の活動に影響を及ぼしてくる問題だ」とした上で、「独自候補を出さず、さらに野党と主張している人を推薦するとなればあり得ない状況になる。県内の党員にしっかりとした説明が必要だ」と注文した。

「国民応援は厳しい」

 自民党県連の森谷仙一郎幹事長など役員が13日、東京・永田町の自民党本部を訪れ、茂木敏充党幹事長と、県連会長で党選対委員長でもある遠藤利明衆院議員(県1区)と会談した。夏の参院選県選挙区(改選数1)を巡り、独自候補の擁立を見送る方向で最終調整している党本部の動きに対し、県連幹部らは県連内の状況や声を伝え、最善の対応を求めた。

 森谷氏は会談後、山形新聞の取材に応じた。会談の中で擁立見送りの方針や、国民現職の応援について党執行部側からは何の話もなかったとし、「これまで実情を一度も話したことがないので、今回は『県連として国民民主を応援するのは極めて厳しい』というわれわれの思いを伝えただけ」と述べた。

 さらに「今まで独自候補の擁立を目指して動いてきた自民が野党を応援するのはそんなに簡単ではない。向こうが野党だと言っているならなおさら」とし、「時間的に擁立は難しいところもあるが、県連内には今でも立てるべきとの声があることも伝えた」と強調した。

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