カロリーオフ、伝統のお麩 長井・斎藤製麩所、揚げ煮やスイーツで需要発掘

2022/5/12 11:52
麩の総菜「お麩の揚げ煮」を手掛ける斎藤大介さん(左)、佑介さん兄弟=長井市・斎藤製麩所

 長井市成田の斎藤製麩(ふ)所(斎藤明代表)は、新たに麩の総菜「お麩の揚げ煮」の製造販売を始めた。昨夏から生麩のスイーツも手掛けており、低カロリー高タンパクの健康食材を重ねてアピール。総菜で手軽に食べてもらい、麩の需要の掘り起こしを図る。

 揚げ煮は、甘じょっぱい家庭料理のような総菜。製麩所ならでは、乾燥させる前の香ばしい車麩を使用し、生地を厚くして歯応えを良くした。味付けは、同製麩所の麩を使い、揚げ煮の総菜を今年3月まで製造販売していた地元業者のレシピを受け継いだという。

 麩の総菜の製造販売について、斎藤代表の次男佑介さん(25)がビジネスプランを長井ビジネスチャレンジコンテストに応募し、今年2月の最終審査で最優秀賞に輝いた。「高タンパクで低カロリー!麩の総菜販売による販路拡大」と題し、麩の栄養価の高さを解説したほか、煮しめや田楽、フレンチトーストなど多彩な料理にアレンジできる特性を紹介するなど高く評価された。揚げ煮は第1弾と位置付け、後続の総菜を製造販売する計画だ。

 今秋には工場の一部を改修し、総菜の調理場を整備して生産体制を強化する。併せてイートインスペースを設け、麩の料理をメインとしたランチの提供を計画している。

 同製麩所は1926(大正15)年創業の老舗で、最近まで焼き麩のみを手掛けてきた。郷土料理に欠かせない食材の一つだが、食生活の変化などで徐々に売り上げが減少。需要拡大を図るため新商品開発を進めてきた。総菜に先立ち、長男大介さん(27)は昨年7月、生麩のまんじゅうや白玉など麩菓子を販売する専門店「斎藤麩屋」を敷地内にオープンさせていた。

 兄弟は麩の産地として知られる金沢の同じ老舗製造会社で修業し、現地の麩を使った創作料理やスイーツなど幅広い食文化を学んだという。2人は「麩は調理に手間がかかり、若い人たちは食べてくれない。麩のおいしさをさまざまな方法で発信したい」と話した。

 お麩の揚げ煮は120グラム入り399円。同製麩所のほか、市内の道の駅「川のみなと長井」や「市民直売場おらんだ市場菜なポート」で販売する。

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