「林業」の社会人枠新設 来春採用の県職員選考試験

2022/5/10 12:33
山形県庁(資料写真)

 県は来春採用の県職員選考試験で、社会人枠の「林業」(採用予定・若干名)を新設、同枠の「国際・観光」(同)の言語資格要件に「ウクライナ語」を追加した。「やまがた森林(モリ)ノミクス」の推進やSDGs(持続可能な開発目標)の実現、ウクライナの避難民受け入れの体制整備などを見据えた対応。「林業」は6月16日まで、「国際・観光」は5月25日まで募集している。

国際・観光「ウクライナ語」追加

 県外の民間企業や自治体などで経験を積んだ即戦力を確保し、県政運営に反映するのが狙い。新型コロナ禍で首都圏の若い世代が地方移住への関心を高めており、県はUIターンの推進につなげたい考え。社会人枠はこれまで「ICT(情報通信技術)」、「国際・観光」で採用してきた。昨年度実施の選考試験から「行政」と「総合土木」を追加。今春、「行政」と「総合土木」でそれぞれ7人が入庁している。

 「林業」は治山や林道の調査・設計、森林の経営管理など林業分野の職務経験者を対象に採用を予定。森林の多面的機能の維持、林業の振興と地域活性化などを目指す「やまがた森林ノミクス」の推進に加え、温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指す「カーボンニュートラル」、SDGsの実現などにつなげる。新庄市で2024年4月に東北農林専門職大学(仮称)の開学が予定されており、運営体制の強化も図る。

 「国際・観光」は毎年度1人ずつを採用し、今春で計3人が入庁。来春採用枠から資格要件の対象言語を大幅に増やし、計10カ国語にする。従来の英語、中国語のほか、県内で通訳確保が難しい「ウクライナ語」、国連憲章に規定されているフランス語、ロシア語、スペイン語を追加。出身国・地域別で県内在住者数が上位の韓国語、タイ語、ベトナム語や、県人会活動が活発なブラジルのポルトガル語も取り入れる。県人事課は「東京都でも5カ国語で、10カ国語を対象にした選考試験は全国でも例がない」としている。

受験者を募集中、原則ネット申し込み

 県は県職員採用試験(大学卒業程度)と選考試験の受験者を募集中。採用試験は行政(約65人)のほか、警察行政、病院経営、福祉・心理、電気、一般農業・畜産(各約5人)、総合土木(約30人)、建築、化学、水産、警察建築(各若干名)、一般農業・農業、林業(各約10人)。締め切りは5月25日で原則、インターネットで申し込む。

 社会人枠の林業、国際・観光を除く選考試験は、ネット申し込みが保健師(約10人)と管理栄養士(若干名)、社会人枠の行政(約5人)で5月25日まで。ネットと郵送・持参の受け付けは、社会人枠のICT(若干名)が5月25日まで、助産師(約5人)と精神保健福祉士(若干名)が6月15日まで、社会人枠の総合土木(約5人)と獣医師、薬剤師(各約15人)が同16日まで。

 臨床検査技師と診療放射線技師(各約5人)、理学療法士(若干名)はネット申し込みが5月25日まで、郵送・持参が同31日まで。看護師(約60人)は5月30日に募集を開始し、ネット申し込みが6月29日まで、郵送・持参が7月1日までとなる。

 受験案内は県ホームページからダウンロード可。県庁と各総合支庁、県外事務所で配布する。問い合わせは県人事委員会事務局023(630)2782、県人事課023(630)2126など。

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