「変わらぬ笑顔」仙台で再出発 昨年、山形の定食屋を閉店した庄司さん

2022/5/6 11:44
「個人でまた開業できるとは思っていなかった」と語る庄司恵子さん=仙台市・仙台みらいん横丁

 新型コロナウイルスの影響で山形市の定食屋を畳んだ庄司恵子さん(61)=仙台市太白区=が、今春に仙台で再出発を切った。山形時代と同じく家庭の味にこだわり、「心も体もほっこりしてほしい」と付けた店名「ひなた」も同じだ。昼から夜の営業に変わったものの、変わらぬ笑顔で出迎える。

 庄司さんは東京から夫の出身地・山形市に移り住んだのが縁で、2014年に城西町でひなたをオープン。開業時は仙台に引っ越しており、通いで店を切り盛りした。焼き魚・肉定食に野菜の小鉢数品を添え、食前にスムージー、食後はコーヒーとバランスも考えたメニューが人気を呼び、女性客が多かった。しかし長引くコロナ禍で「モチベーションが切れて」しまい、去年9月に閉店した。

 年が明け「パートでも」と職探しをしていたところ、仙台駅西口に開業する「仙台みらいん横丁」の運営会社が出店者を募っているのを知った。複数の店がスタッフや客席などの設備をシェアする新しいシステムで、1千万円以上かかるという初期投資が20万円で済む。家賃は売り上げに応じた歩合制のため負担は軽い。高い競争率の選考をクリアし、店復活の機会を得た。

 開業から1カ月半が経過。1階フロアには3店舗が並び、フードコートの客席からスマホで注文を受ける。三陸の幸、仙台牛を売りにした両隣の店に売れ行きで押され気味というものの、「山形時代のように口コミでじわじわ広がれば」と気負いはない。複数の交流サイト(SNS)で発信を始めた。

 丁寧な接客で、帰り客を玄関まで送る。新鮮な野菜を求め山形市の産直に通っているといい、本県の地酒も増やしていく予定だ。先日、山形時代の常連客が偶然来店し、実感した。「山形と仙台は近所よね」

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