対策し、今年は遠出や帰省 「大型連休、どう過ごす?」アンケート

2022/4/29 08:48

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 全国知事会が都道府県をまたぐ移動を控えるよう国民に求めた昨年とは異なり、県外との往来に制限がない今年の大型連休。読者に過ごし方や、コロナ禍の現状と対策の受け止めを尋ねたところ、多くの回答が寄せられた。久しぶりの遠出や帰省を楽しみにしている声や経済との両立を念頭に制限緩和を求める意見が目立った。その一方で、引き続き外出を控える人や休み明けの感染者増を懸念する人も少なくない。

 「3年ぶりに友人と屋外の公園で会う計画を立てている」のは南陽市の50代自営業女性。山形市の50代パート従業員女性は、会社からの制限が出ていないため「県外に帰省し、友人たちと会食する」という。

 山形市の60代主婦は東京に住む娘と孫の里帰りを受け入れた。「孫の成長が見たい」「田舎で連休を過ごしたい、過ごさせたい」との思いからで、「マスクや消毒などで気を付けて過ごす」。

 西日本にいる家族が2年ぶりに帰省する鶴岡市の40代保育士女性は親戚とのバーベキューと家族・親族写真の撮影が楽しみ。周囲に最大限の配慮をした上で「各家庭が味わうべき幸せのタイミングがある。よその家にとやかく言わない理解が大切」と強調する。

 茨城県に住む50代主婦は連休の前半を山辺町の実家で過ごし、後半は猪苗代でのキャンプを計画。「昨年までは外出を控えていたが、今年は感染対策を万全にして満喫したい」と考える。

 コロナ対策について、寒河江市の50代会社員男性は「制限ばかりでは飲食店の経営も厳しく、経済が動かない」と指摘。白鷹町出身で群馬県の大学に通う10代男性は「時短営業で感染が抑えられたデータはあるのだろうか。時間を長くして客を分散させる方が良いのではないか」と提案する。

 東根市の70代無職男性は、児童と若者の感染抑制と高齢者施設の入所者・職員のワクチン4回目接種を進めた上で「制限の最小化」を求める。山形市の50代税理士男性は「インフルエンザと同様の扱いにすべきだ。マスクと換気などは徹底し、部活動や経済活動は元通りに」と主張する。

 一方、「県内にいる姉や妻の実家を訪ねることも自粛する」という高畠町の50代会社員男性は、感染者数が高止まりしている現状を踏まえ「県外との往来を規制しないのは疑問。収束までは当初と同様の対策を継続すべきだ」と訴える。

 ほかにも「県外の人は県境をまたぐ移動を控えてほしい。今までの制限を続けて」(上山市、40代団体職員男性)「気持ちが緩み、対策も緩むと連休明けの感染者はどうなるのだろう」(長井市、60代自営業女性)といった声が上がる。

 山形市内の40代自営業男性は、県外在住者と接触すると祖母がデイサービスを受けられなくなるため帰省しない。ワクチンの3回目接種が広がり、イベントなどの制限緩和は避けられないと感じており「過去2年と比べ、危機感は薄れているが、今後、変異株など新たなフェーズに入った時は迅速に対応できるように心構えは必要」としている。

寄り添うぶんちゃん取材班

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