レゲエ音楽、介護予防にスゲエ効果? 新庄・老人ホーム「カナン」が体操動画配信

2022/4/27 11:52
有料老人ホームを経営するカナンが配信している介護予防体操動画。音楽健康指導士の馬場田晃一施設長が趣味を生かして作成している

 介護体操とDJで健康に―!?。有料老人ホームを経営するカナン(新庄市)は、動画投稿サイト「ユーチューブ」の公式チャンネルで、レゲエやダンスミュージックに乗せた介護予防体操動画を配信している。音楽健康指導士の資格を持つ馬場田晃一施設長が趣味を生かして作成しており、「一見介護と結び付かない文化を取り込むことで、介護の間口を広げ、従事者が増えてほしい」と話している。

 画面中央に、ニットキャップとパーカを着たラフな装いの男性が椅子に座っている。後方にはDJ機材の傍らにヘッドホンを首に掛けDJ風の男性の姿も。スクラッチ音でスタートし、重低音が響く中、椅子の男性が同じ側の手と足を動かす「ナンバ歩き」をし始めた。動作に合わせ、2歩目と6歩目に手拍子を打ち、「継続して介護のいらない体に大逆転していきましょう」と呼び掛けた。同社で配信している認知症予防体操動画の一こまだ。

 動画の音楽は、音源を流用するサンプリングなどの手法を用い、馬場田施設長が作曲。実演も主に馬場田施設長が担う。発声で口や舌を動かし、食事の誤嚥(ごえん)やむせを防止する「パタカラ体操」をレゲエのリズムで行うものや、指を動かして脳の活性化に役立つ「指折り体操」をダンスミュージックをBGMに楽しむものなどがある。

 施設の高齢者の反応はさまざま。違和感なく体を動かす人もいれば、ぽかんとする人も。介護予防体操は民謡や童謡をBGMに行うことが多く、馬場田施設長はこの習慣に疑問を持っていた。「現在80代の人は30代のころにビートルズなどに触れている。懐メロだけが好まれるわけではない」と説明する。

 この珍しい組み合わせの大きな利点は、介護の実施者が楽しめることだ。動画配信により、介護職に就いていない人も興味を持ってもらえると考えている。家族や親族の介護は、子どものうちから関わらなければいけないヤングケアラーという問題もあり、誰しもが経験し得る時代。馬場田施設長は「音楽レクリエーションを提供することで、介護のマイナスイメージをもっと自由で楽しいものに変えたい」と語る。

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