パンくずを豚の飼料に イオン東北、循環型プロジェクト始動

2022/4/9 11:49
イオン東北は食品残渣を飼料や堆肥に有効活用するプロジェクトを始め、店頭にはパンくずやパンの耳を食べて育った「米の娘ぶた」の肉を使った商品が並んだ=山形市・マックスバリュ山形駅西口店

 イオン東北(秋田市)は系列スーパー店舗から出た食品残渣(ざんさ)を飼料や堆肥として有効活用し、商品を開発する循環型プロジェクトを始めた。第1弾として、パン製造過程で出たパンくずやパンの耳を大商金山牧場(庄内町)が育てるブランド豚「米の娘ぶた」の餌に使用。東北124店で8日、その豚肉を使った商品の販売を始めた。県内では計28店で扱う。

 加工過程で出た食品の切れ端や規格外食品は捨てていたが、プロジェクトは食品ロス削減のため飼料や堆肥として役立て、持続可能性に配慮した商品の開発、販売を手掛ける。堆肥を使った野菜の生産、販売も計画し、食品残渣からできた培養土の商品化も目指す。

 大商金山牧場には宮城県内3店から出るパンくずなど1日最大40~50キロを提供。同社は粉砕して飼料米などと混ぜ、3月から肥育する豚約7500頭に餌として与えている。飼料価格は新型コロナウイルスの影響やウクライナ情勢の緊迫化により高騰しており、同社は経費抑制にもなる。

 新商品は▽焼肉丼▽焼肉太巻▽味噌(みそ)焼き弁当▽焼肉バーガー▽切落(きりおと)し赤ワイン味噌焼き▽切落し酒粕(さけかす)味噌焼き―の6品。県内ではイオン6店、イオンスタイル1店、マックスバリュ21店で扱う。一部店舗で取り扱わない商品もある。

 この日は、山形市のマックスバリュ山形駅西口店にも商品が並んだ。イオン東北の相田隆宏生鮮商品部長は「食品ロス削減が商品開発につながる新たな取り組みだ」と説明。大商金山牧場の小野木重弥社長は「環境に優しく社会的意義のある取り組みに、お客さまの目が向くことを期待したい」と話した。

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