サッカーJ2は第7節の30日、各地で11試合が行われた。モンテディオ山形は横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で横浜FCと対戦し、1―2で敗れた。5試合連続で勝利がなく、通算成績は1勝3分け3敗。順位は19位に後退した。
中3日の連戦で山形はDF松本怜大、MF小西雄大が今季初先発を果たした。前半19分にロングシュートで先制点を奪われ、0―1で折り返した。後半20分にミスが絡んで失点。同24分、DF山崎浩介が右クロスを頭で押し込んだが、その後の好機を生かせなかった。
このほか、2位の町田は大宮に3―0で快勝し、勝ち点16。東京Vは琉球に5―2で逆転勝ちして同15とした。
山形は次節の来月3日、天童市のNDソフトスタジアム山形で岡山と戦う。
【評】山形はミスが失点に絡み、競り負けた。反撃への流れをつくったが、自陣のビルドアップが乱れた後半20分、敵に2点目を許した。途中出場のMFアウベスらが力を示し、2倍となるシュート12本を放ったが、GKの好セーブにも苦しめられた。
シュート、倍の12本
首位相手に善戦したものの、ビルドアップ(組み立て)のミスが失点に直結。5戦連続で白星から遠ざかり、ピッチ内にはもどかしさが募った。ピーター・クラモフスキー監督は「献身的に戦ったが、(労力が)スコアボードに表れなかった」と唇をかんだ。
殊勲の2ゴールを記録した横浜FCのFW小川航基は「矛を持ったチーム同士の対決。いつやられてもおかしくない緊張感を持っていた」、四方田修平監督も「終盤に猛攻を受けたが、踏ん張ってくれた」と振り返った。決して山形の内容が伴わなかった訳ではない。ハイテンポな攻撃で脅威を与え、足を止めなかったが、報われなかった。
東京五輪代表候補に名を連ねた小川の豪快シュートで前半に1点を奪われたものの、今季初先発のMF小西雄大が積極的なシュートを放ち、相手ゴールを脅かした。後半立ち上がり、プレスのギアを上げ、反転攻勢の足掛かりを築いた。途中出場のMFチアゴ・アウベスは巧みな切り返しから好機を演出。敵の2倍となるシュート12本を集めたが、最後は振り切られた。
中3日で続く今季初の3連戦は、今節で1分け1敗の戦績に。流れをつかめない状況で、次節は3試合目となる本拠地で初勝利が懸かる。DF山崎浩介は「下を向いていられない」と強調した。
言い訳せず乗り越える
ピーター・クラモフスキー監督の話 いい対戦相手とタフな戦いができた。相手GKの好セーブや、ポストに当たったシュートもあった。(勝てずに)フラストレーションもたまるが、言い訳せず、みんなで乗り越えたい。ハードワークして、やってきたことを信じていきたい。
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