ワクチン3回目、県内12市町村で月内開始 新型コロナ、一般高齢者対象

2022/1/28 10:58

 新型コロナウイルスワクチンの一般高齢者への3回目接種を1月中に開始するのは県内で12市町村にとどまることが27日、山形新聞の聞き取りで分かった。国は2回目からの間隔を最大2カ月短縮する方針に変更したが、オミクロン株による感染急拡大に3回目接種が追い付かない状況だ。大雪も接種加速の足かせになりかねず、担当者たちは「とにかく急がないと」と対応に奔走している。

 山形新聞が県内35市町村に聞き取った一般高齢者対象の3回目接種の開始日などは表の通り。米沢、村山、天童、尾花沢、山辺、河北、真室川、白鷹各市町が27日までに着手し、中山町は28日、大蔵村が30日、西川、朝日両町は31日にそれぞれ始める。この12市町村を含む28市町村が2月上旬までの開始を見込む。

 昨年12月に始まった3回目接種に関し、政府は当初、2回目との間隔を「原則8カ月以上」とした。そうした中、感染力が強い「オミクロン株」の広がりで感染者数が全国的に急増。これに対処するため、接種間隔は一般高齢者が6カ月、64歳以下の一般の人は7カ月に短縮された。

 方針転換は8カ月間隔を念頭に準備を進めてきた自治体側に混乱を招いた。ある自治体の担当者は「集団接種会場を訪れるお年寄りが雪や凍結で転倒する危険性があり、1月の接種はしない方針だった自治体も多いはず」と雪国ならではの事情を指摘する。異なる製品を使用する交差接種に対する市民の忌避感を懸念する声もある。

 一方、全人口に占める2回目接種率が82.7%(24日現在)と、全国3位の本県。接種から6カ月が経過した高齢者が多い半面、間隔短縮に見合ったワクチン供給がされてこなかった側面もあり、現状の進捗(しんちょく)率は高くない。県の担当者は各市町村で今後接種が本格化していくとし「2回目までの実績を見ると、3回目も高い水準までいくのではないか」と見通している。

病院、診療所従事者「3回目ほぼ完了」 県が示す

 県は27日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種に関し、病院や診療所の医療従事者への接種がほぼ完了したとの見方を示した。渡辺丈洋健康福祉部長が県議会運営委員会で明らかにした。

 県によると、県内で病院や地域の診療所などに勤める医療従事者は約2万人。医師や看護師、事務職員などが対象で、3回目接種は昨年12月から本格化した。ほぼ自院で打っており、今週に入り、接種率が9割程度に達した。薬局や歯科医など他の医療従事者の接種は完了していない。

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