協同薬品工業(長井)、分社化方針 日新製薬(天童)・河上薬品商事(岐阜)、スポンサー支援へ

2022/1/26 10:50
川西町にある協同薬品工業の山形工場。製薬部門は日新製薬の支援を受ける方向で協議している

 置き薬製造・販売の協同薬品工業(長井市)は25日、製薬部門と販売部門とに分社化し、それぞれ日新製薬(天童市)と河上薬品商事(岐阜県)からスポンサー支援を受ける方向で協議していると発表した。ともに支援先の子会社となり、雇用は維持される見込み。日新製薬はジェネリック医薬品の生産能力増強を目指しており、100人程度の新規採用・転籍、工場増設の計画もある。

 協同薬品工業は1946(昭和21)年創業。農協組合員向け置き薬「クミアイ家庭薬」の開発・製造・販売を手掛け、全国35県、約90万戸に提供してきた。しかし、置き薬市場の縮小で業績が低迷していた。2021年12月現在の従業員数は520人。両社からの支援は、取引金融機関やJAグループとの協議が調うことが前提になる。

 協同薬品工業の製薬部門は川西町の山形工場で約100人が働く。製薬事業のすべてを21年12月に設立した新会社「協同薬品」(川西町)に継承し、新会社はジェネリック医薬品メーカー・日新製薬の子会社となる予定。

 ジェネリック医薬品の供給不足が深刻化しており、日新製薬は早期の生産能力増強を目指している。協同薬品工業の工場稼働率は3割程度だったことから、農協系置き薬の製造を続けながら、余った生産力を日新製薬からの受託製造に充てる考え。5年後に200人体制とすべく、新規採用や日新製薬の他工場からの転籍を計画している。川西町の工場敷地内に新工場を増設する計画も検討中。

 日新製薬の製造拠点は現在、天童市の2工場と埼玉県の川越工場の3カ所。置賜地域の工場が加わることで新潟から関西方面への新たな物流ルートも開くことになる。

 協同薬品工業は置き薬の販売事業のみを行う会社として再スタートする。農協系置き薬の販売を続け、河上薬品商事を引受先とした第三者割当増資で河上薬品商事の子会社となる予定。河上薬品商事は置き薬の販売とミネラルウオーターの製造・販売を柱にグループ全体で全国23県に45営業所を展開している。

 いずれも4月の子会社化を目指す。子会社となった後の社長は協同薬品工業の横沢由美子社長が務める予定。大枠の方向性で合意し、先月10日付でそれぞれスポンサー契約を締結した。

 協同薬品工業は「雇用を守り、事業を安定・成長させるため決断した。支援を検討してくれている両社に感謝している。両社と医薬品の利用者の役に立てるよう、さらに技術力を向上させたい」としている。

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