新規感染者の内訳は山形市が28人、酒田市が20人、鶴岡市が17人、寒河江市が5人、庄内町が3人、天童、高畠、遊佐の各市町が2人ずつ、村山、米沢、長井、南陽、三川の各市町と県外在住が1人ずつ。
県によると、クラスター(感染者集団)が発生した酒田市の特別養護老人ホーム「寿康園」関連では、新たに入所している80代男性の感染が判明した。同施設関連の感染者は入所者と職員の計20人に広がった。
また、山形市保健所の調査分で、1日当たりの新規感染者29人は過去最多。既に確認されている陽性者の同居家族らに感染が広がるケースが続いている。クラスター関連は、同市内の小学校に通う児童の家族3人の感染が新たに分かった。県外の20代女性は今月中旬から同市に帰省していた。
酒田、鶴岡両市を中心に急拡大が続く庄内地域の感染状況に関し、県は「保健所の疫学調査が追いつかない状況だが、市中感染が広がっている可能性がある」と分析。県が実施している無料検査(PCR、抗原)による陽性判明については「数件程度しかなく、無料検査が急増につながっているわけではない」とした。
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