ソバの実を冬の沢水にさらす恒例の「山めん寒ざらしそば水浸し」が20日、山形市上宝沢の山中で行われた。周囲は雪で埋まり、水温1度の環境下での作業。10日かけて、じっくりと甘みを引き出すという。
山形麺類食堂協同組合(寺崎利彦理事長)が1984(昭和59)年から、二十四節気の一つ「大寒」に合わせて毎年行っている。今年は「でわかおり」約2.7トン分(2万5千~3万食分)を用意した。
神事に続いて同組合関係者が胴長を着けて水に入り、袋に分け入れられたソバの実を並べた。寺崎理事長は「あくが抜け、甘みが増す。多くの人に風味を楽しんでほしい」と話していた。
ソバの実は来月1日に水揚げし、3月5日まで寒風にさらして乾燥させるなどした後、4月第1週から市内のそば店で提供する。
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