谷地高生、思い込め酒造り 河北・酒蔵や農家を応援

2022/1/19 18:44
「谷地の雫」の仕込み作業を行う谷地高生=河北町・和田酒造

 河北町の谷地高(貝田裕昭校長)の生徒が19日、町内の和田酒造で、企画から携わっている日本酒の仕込み作業を行った。新型コロナウイルス禍で打撃を受けた酒蔵や酒米農家の力になろうと、同校創立100周年記念酒として製造に参加し、町民や卒業生らに向けたPRも行う。思いを込めた酒は「谷地の雫(しずく)」と命名。生徒は「谷地高と河北町のことを思って飲んでほしい」と願いを語っていた。

 同町の地域商社「かほくらし社」と同校、町の3者による、新たな産業創出と若者の地元定着促進を目指す産学官連携策「かほく探求実践プロジェクト」の一環。谷地高からは生徒会メンバーが参加し、活動の第1弾として先月、町内のべに花温泉ひなの湯でクリスマスイベントを開いた。今回は第2弾。和田酒造によると売り上げはコロナ禍前と比べて2~3割減り、現在も苦境は続く。谷地高生がプロデュースから販売まで関わり、盛り上げる狙いだ。

 仕込む日本酒は町内産の「雪女神」を使った純米大吟醸酒。名称「谷地の雫」には、100年を経た学校が今後も雫のように新たな歴史を生み出す願いと、透き通りおいしい日本酒のイメージを表現した。ラベルも同校生がデザインした。

 仕込みは19、20日に1、2年生23人が3班に分かれ参加。初日午前は8人が蒸した酒米を運び、放冷機に入れて冷やし、タンクに投入。これを混ぜる櫂(かい)入れも行った。生徒会長の2年今井鈴花さん(17)=同町谷地=は「町内の酒蔵の酒造りやPRに関わることができてうれしい」、副会長の2年井上叶(かなう)さん(17)=同町溝延=は「日本中に河北で造られた酒を知ってもらいたい」と話した。今後は同校ホームページや会員制交流サイト(SNS)などを活用してPRする。

 谷地の雫は720ミリリットル入りで2200円とし、約1100本を3月から販売する見込み。和田茂樹社長は「生き生きと作業してくれてうれしい。これを契機に日本酒と、一緒に楽しめる町内の食材にも関心を持ってほしい」と語っていた。収益の一部は、同プロジェクトで今後の生徒たちの活動費に充てる計画。

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