皆川治鶴岡市長(47)が2017年10月の市長選期間に受け取った寄付100万円を選挙運動費用収支報告書に記載していなかった問題で、皆川氏は18日、支援者に返したとする現金を自身の口座などから用意したことを市議会議員全員協議会で明らかにした。自らの資金を支援者に渡した形になり、公選法が禁止する寄付行為に当たる可能性について、市議からの指摘が相次いだ。
皆川氏は昨年8月28日に支援者を訪ね、受け取った寄付と同額の現金100万円を置いてきたとされる。この100万円を巡り、皆川氏は「(寄付は)使っていない」「選挙運動資金の余剰金として返した」「自己資金の立て替えとして選挙運動資金に充てた」などと説明してきた。
協議会で、皆川氏は100万円の工面について「自身と家族の口座からと、親族に借りた」と答弁。その結果、自身の資金を「誤って(支援者に)渡してしまった」との認識を示した。選挙区内での寄付に当たらないか、弁護士に相談しており「支援者が寄付と受け止めているとは考えられないが、相手方の対応を待ちたい」と述べた。
皆川氏は収支報告書を17日付で再訂正したことも報告した。昨年12月23日付の訂正で収入に寄付100万円を追加したが、配布資料によると、今回は実態に即して収入から自己資金約91万円を削除した。寄付の追記で100万円あった余剰金は約9万円となった。
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