攻め貫徹、五十嵐(市立朝日)V 県中学スキー・男子大回転

2022/1/18 10:26

 第59回全国中学スキー大会県予選会を兼ねた第61回県中学総体スキー競技大会は17日、最上町の赤倉温泉スキー場などでアルペンの男女大回転と距離の男女リレーを行った。直線的でやや難易度の高い旗門設定となった男女大回転は、ともに1本目でトップに立った五十嵐暖(市立朝日)が2分18秒90、阿部花日未(かひみ、最上)が2分27秒73でそれぞれ逃げ切り頂点に立った。

 男子20キロリレーは金山が1時間1分29秒8で尾花沢との一騎打ちを制し4連覇。女子9キロリレーは金山のみの出場で32分1秒8だった。

【ハイライト】2年生「驚きと安心、両方」

〈アルペン男子大回転〉1回目のリードを守り切り初優勝した五十嵐暖(市立朝日)=最上町・赤倉温泉スキー場

 前日のアルペン男子回転で、ライバル阿部和人(酒田東部)に頂点を奪われた五十嵐暖(市立朝日)は、大回転を「絶対取る」と攻め抜いた。1回目で頭一つ抜け出すと、リードを死守し初優勝。2年生での勝利に「驚きと安心した気持ちの両方ある」と喜んだ。

 斜度の変化に富んだコースの特性を理解し、いかに失速なく攻略するか。五十嵐は急斜面では板の中心に重心を乗せるようにして加速し、緩斜面ではやや後ろに重心を移し勢いを次につなげる戦略を思い描いた。

 重心と加速の関係は、練習で何度も反復し体が覚えている。成果は如実にタイムに表れた。1回目で2位に1秒43の差を付けて首位に立ち、2回目こそバランスを崩す場面もあったが攻めの姿勢を貫徹。阿部に差を詰められながらも勝利は譲らなかった。

 昨年の全国中学大会は新型コロナウイルス禍で中止となり、五十嵐は権利を手にしながらも出場はかなわなかった。初の大舞台に向けて「今ある課題をしっかり修正し、強豪との戦いに全てをぶつけたい。もちろん1番を狙う」と目標を掲げた。

後半一気、金山4連覇・距離男子20キロリレー

〈距離男子20キロリレー〉金山の3走柿崎仁(左)が尾花沢を逆転し、アンカー横瀬愛将につなぐ=上山市・坊平高原クロスカントリー競技場

 ○…距離男子20キロリレーは後半、金山が一気に尾花沢を抜き去り逆転。最後まで気を緩めることなく差を広げ、大会4連覇を成し遂げた。

 後半勝負を想定し、3走柿崎仁は1分13秒差を追う展開でも動じなかった。勢いよく前へ進み、中盤で相手の背中を視界に捉えると「一気に行く」と差を詰め、終盤でトップに付けてアンカー横瀬愛将につないだ。後輩の力走に触発された横瀬は「このまま逃げ切ろう」と力強い滑りでさらにリードを広げ、2分12秒差を付けゴールした。

 全国中学スキー大会のリレーは県選抜選手で競うため、4人でのレースは今回が最後となる。柿崎は「引っ張ってくれた先輩たちに感謝したい」と話し、個人種目での全国の戦いに向け「チーム内で競い合い、高め合っていきたい」と意気込みを語った。

加速巧み、阿部(最上)制覇

阿部花日未(最上)

 ○…女子大回転は阿部花日未(最上)がホームゲレンデの地の利を生かして制した。身長153センチと小柄ながら雪面に応じた巧みなエッジングで加速し、ライバルたちに差をつけた。

 斜面の緩急の差が大きく旗門設定もやや難しかったが、難所を熟知し「レースのイメージはできていた」。前日の回転で転倒後に斜面を登って完走した粘り強さは、この日も全開。2回目にやや失敗した場面も、気持ちをすぐさま切り替え乗り切った。

 強豪が待つ全国の舞台へ「自分の滑りをして上位を狙いたい」と意気込んだ。

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