無料検査は無症状の県民らが対象。(1)感染に不安を感じる人向けの検査事業が1月末まで(2)健康上の理由でワクチンを打てない人などを対象とした「ワクチン・検査パッケージ等定着促進事業」が3月末まで。
県によると、17日現在で(1)、(2)とも検査拠点は県立河北病院(河北町)、新型コロナPCR検査センター山形市霞城公園前店(最上義光歴史館内)、緑町Kokoro薬局(山形市)、ほし薬局(新庄市)、ドラッグストア「ウエルシア薬局」の14店、同じく「クスリのアオキ」の3店の計21カ所。
県薬剤師会によると、県内の会員薬局は約530カ所。岡嵜会長が会員へ無料検査事業への登録を呼び掛け、協力の意向を示す薬局が厚生労働省によるウェブ研修などを受けた上で登録する。検査キットや検査代、感染防御に必要な間仕切りなどは各薬局が準備し、費用は県が支援する。今後県内統一のポスターなども活用し、協力薬局を増やす。
無料検査は「スポーツ大会に出るため、陰性の証明が必要」「県外へ出張したため、出社前に検査したい」などの理由からニーズが高いという。ワクチンを接種できない12歳未満の子どもの需要もある。
陽性反応が出た場合、薬局は県に結果を報告し、居住地域の保健所にも陽性の連絡が入る。薬局は本人に結果を通知し、かかりつけ医らから受診などの指示を受ける。岡嵜会長は「多くの薬局の協力を受け、今月中には少なくとも200カ所に増やしたい。陰性を証明し行動制限を緩和するもので、県民の不安解消につなげたい」としている。
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