原油高騰、省エネ技術で冬対策 県、サイト通じ農業者に発信

2022/1/17 11:00
山形県庁(資料写真)

 本格的な降雪期を迎え、県は農業者に対して農業情報サイト「やまがたアグリネット」などで雪害対策や各種技術対策を発信している。本年度は原油価格が高騰していることを踏まえ、施設園芸では省エネルギー技術を積極的に取り入れるよう推奨。農作物については来季の農作業に支障が出ないよう小まめな管理を呼び掛けている。

 施設園芸ではハウスの暖房などで冬期間に多くの灯油を使用する。時間帯によって設定温度を変える変温管理を行うことで5~20%の燃料節減や、収量や品質の向上が見込めるとしている。また、暖房機の点検や保温性の高いフィルムの使用、カーテンの二層化による多重被覆など細かな対策の積み重ねで10~20%の節減効果が期待できるという。

 近年は省エネに関する技術開発が進んでいる。土中に埋設したパイプにお湯を循環させることで地温を高め、通常より低い気温でも同等の生育を確保できる。また、灯油を燃やして二酸化炭素(CO2)を発生させる「炭酸ガス発生機」を活用し、光合成を積極的に促す手法も紹介している。

 果樹の雪害対策では、雪に埋もれた枝は雪の沈降が始まる前に抜き上げる。困難な場合は枝の周りを、溝を作るように掘って枝下の雪を踏み込むと積雪による負荷を弱めることができる。枝折れなどの被害が発生した場合、被害程度が大きい枝は切り落とす。ただ、大枝を切った樹木は反発で樹勢が強くなりやすいため、せん定作業で枝を多めに残すなど配慮が必要となる。

 県農業技術環境課は「雪害事故に気を付けつつ、ハウスや園地の早めの除雪や管理をしてもらいたい」としている。

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