雪害防ぐ「周囲の目」 県内、強化月間

2022/1/14 22:47
高齢男性が転落した石子沢川を調べる捜査員=3日午前8時15分、中山町柳沢

 除雪中とみられる事故が相次いでいる。中山町では1人で作業していた男性が川に転落して死亡、川西町では除雪機に子どもが巻き込まれて大けがをした。危険を避けるために重要なのが「周囲の目」だ。万一事故があっても、すぐに誰かが気付けば最悪の事態を免れることができる。2月6日まで雪害事故防止強化月間。地域ぐるみで被害を最小限に抑えたい。

 県村山総合支庁は、昨季に県内で起きた高齢者雪害の3分の1を北村山地域が占めたため、同地域の住民向けに昨年度から、除雪時の見守りや声掛けを訴えるチラシを作成している。チラシには「3つのお願い」として▽まずあいさつする▽1人で作業するお年寄りを見守る▽姿が見えなくなったら確認する-を村山弁で記した。施設に掲示するほか、尾花沢、村山、大石田3市町では広報紙に同封して全戸配布した。

 雪害のうち、除雪機の事故も重大な結果を招きかねない。製品評価技術基盤機構(NITE)によると、2011年度からの10年間に全国で25人が死亡した。本県の犠牲者は3人で北海道、新潟、長野に次いで多く、東北で最多となっている。川西町では今月5日、そり遊びをしていた小学2年生の男児(8)が雪山を滑り降りた際、近くで父親が操作していた小型除雪機のロータリーに右足を巻き込まれ骨折した。子どもは背丈が小さく、雪の陰で見えないケースもある。

雪の陰に子どもが隠れている場合があるため、周囲への注意が必要だ=製品評価技術基盤機構(NITE)の映像より

 除雪機を止めず他の作業をしようとレバーをバンドなどで固定したり、作動させたまま詰まった雪を取ろうとしたりして、操作者自身が被災する例も散見される。14日には県内でこうした事例が相次ぎ、山形市の男性は足に軽傷、朝日町の男性は指を切断する重傷を負った。転倒して下敷きになったり壁との間に挟まれたりする事態も懸念され、NITEは「安全装置の取り扱い方法を認識して使ってほしい」としている。

 県防災危機管理課のまとめで、県内では例年150人前後が除雪中に死傷しており、1月上旬~2月上旬に集中する傾向にあるという。雪の多かった昨季は191人に上った。14日正午現在の人的被害は74人(2人死亡)。このうち転落が49人、転倒が16人と大半を占める。同課は、命綱やヘルメットの着用やはしごの固定を確実にし、2人以上の作業を呼び掛けている。

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