オミクロン拡大に警戒 県内感染、急増

2022/1/13 09:20

 県内では12日、新型コロナウイルスの新規感染者が42人を数え、急拡大の様相を呈している。感染力が強い新変異株「オミクロン株」への置き換わりも進んでおり、県は宿泊施設の利用などで医療提供体制の維持・確保に万全を尽くす。

宿泊施設利用など県、医療体制維持に全力

 今月1~7日に感染が公表された計20人のうち、全ゲノム解析を終えた15人全員がオミクロン株で、主流だった「デルタ株」から相当程度、置き換わっているとみられる。県は感染者は原則、入院の方針を維持しつつ、医療逼迫(ひっぱく)を回避するため、状況に応じて無症状者や軽症者は宿泊施設や自宅での療養に切り替えていく考え。

 今月に入って感染が確認された人の多くは、県内外の移動が活発だった年末年始の帰省や県外との往来に起因しているとみられる。新たに確認された二つのクラスターについても、寒河江市のスポーツ少年団は帰省者との接触などが起因となった可能性があり、山形中央高の運動部は部活動の一環で首都圏に出掛けていた。県教育委員会は学校での集団感染を受け、部活動を県内に限定するなどの対策を検討している。

 大場秀樹県健康福祉部次長は感染の急拡大について年末年始の影響が考えられるとし、「流行の第6波に入り、なお一層の警戒感を持って感染防止対策を徹底してほしい」と訴えた。

特徴は軽症化傾向、潜伏期間短く

オミクロン株の特徴などについて説明する山下英俊山形市保健所長(左)=市保健所

 新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」に関し、山形市保健所の山下英俊所長は12日の臨時会見で、従来の変異株との特徴の違いを解説した。現状として軽症化傾向と潜伏期間の短さが挙げられる一方、感染力が強いため、引き続き基本的な感染対策が不可欠だと訴えた。以下は会見での質疑応答。

山形市保健所長が解説

 ―オミクロン株はどういった特徴があるか。

 「かぜ症状が主で発熱する人が多く、味覚・嗅覚障害が必ずしも起こるものではない。潜伏期間が短く、家族などが一挙に感染するケースが確認されている。感染者との接触から発症までの期間はデルタ株の3~4日に対し、現在は1~2日になってきている」

 ―重症化リスクは。

 「オミクロン株は現在も進行中なので注意が必要だが、重症化リスクはデルタ株に比べて4分の1から5分の1ほどだろうとの見解もある」

 ―軽症化していると考えていいのか。

 「昨年11月に世界で初めてオミクロン株が検出された南アフリカでは昨年12月下旬にかけピークを迎え、現在はピークアウトしている。一方で、心配されるのは今年に入って南アフリカで死者数が増えている点。発症から死亡までの期間が長い可能性がある」

 ―感染力の強さが懸念されている。

 「仮に軽症化しているとしても、全体の感染者数が増えれば、医療を必要とする人や重症化する人は増えてくる。改めて不織布マスクの正しい着用や換気、ゼロ密など基本的な感染対策の徹底が重要だ」

 ―感染者急増にどのように対応していくか。

 「潜伏期間が短いということは感染が広がる前に対策を立てやすいという側面もある。この特徴を利用し、体調の異変を感じた場合は早く受診して治療を始めてほしい」

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