県内暴風雪、被害続発 事故でけが人、交通機関乱れ

2022/1/12 22:05
高波が防波堤を越えて打ち付け、港内も荒れていた酒田北港=12日午後4時20分、酒田市

 強い冬型の気圧配置の影響で、暴風雪に見舞われた県内は12日、除雪中の事故やスリップ事故でけが人が出たほか、鉄道や空路など交通機関が乱れた。

 ■雪害事故

 午前6時55分ごろ、村山市名取、製造業原田晶三さん(73)が自宅敷地内の作業所を除雪中、屋根からの落雪の下敷きとなり、右足首を骨折した。

 村山署によると、原田さんは地上から作業所の軒先の雪庇(せっぴ)をアルミ製の棒で取り除いていたところ、厚さ約1メートルの雪の塊が落ちてきたという。

 午前7時25分ごろ、米沢市竹井、無職新藤秀雄さん(60)が自宅に隣接する両親宅の雪下ろし中に転落し、左足のかかとの骨を折る大けがをした。

 米沢署によると、新藤さんははしごをかけて屋根に上っていた。高さ約2.5メートルの地点で、はしごの脚が滑って屋根から外れ、はしごごと地面に転落した。

 ■交通事故

 午前7時10分ごろ、戸沢村古口の国道47号で、庄内町余目、販売業菊池敏行さん(75)の軽トラックと、宮城県加美町、会社員尾形瞬さん(36)のトラックが衝突、菊池さんが首の骨を折るけがをした。

 新庄署によると、菊池さんが緩やかな左カーブでスリップし、対向車線の雪壁にぶつかった。弾みで半回転したところに、直進してきた尾形さんが突っ込んだ。現場は約3時間にわたり全面通行止めになった。

 ■強風被害

飲食店の看板が風で飛びそうになった現場=12日午前11時44分、鶴岡市東原町

 鶴岡市の湯殿山スキー場では朝の風速が20~25メートルを記録。リフトが自動停止する風速18メートルを超えたため、終日リフトを運休した。

 同市によると、午後3時までに屋根瓦の飛散など建物被害が6件あった。ほかに羽黒町猪俣新田で約3メートルの照明灯が根元から折れ、湯温海でカーブミラーが倒れるなどの被害が3件確認された。

 ■鉄道

 JR各線はダイヤが乱れ、山形新幹線つばさを含む上下185本が運休し、つばさ上下4本が遅れた。約8370人に影響した。

 つばさは新庄発上り1本が山形-東京間で運休した。また、奥羽本線は米沢-庭坂(福島県)、村山-新庄、新庄-湯沢(秋田県)間、陸羽東線は新庄-鳴子温泉(宮城県)間、陸羽西線は新庄-余目間、米坂線は羽前椿-坂町(新潟県)間、羽越本線は酒田-新津、酒田-秋田間で終日運転を取りやめるなどした。仙山線は山寺-愛子(仙台市)間で上下7本が運休した。

 フラワー長井線は上下計9本が運休し、下り1本が1時間23分遅れた。約135人に影響した。山形鉄道によると、長井市の野川橋梁に設置された風速計が基準値を超えたことなどが原因。

 ■空路

 山形空港では雪のためフジドリームエアラインズ(FDA)の札幌便と日本航空の伊丹便の計4便が欠航した。計108人に影響した。庄内空港では空港周辺の強風のため、全日本空輸の庄内-羽田便で、11日に発表があった欠航便と合わせて計7便が運航を取りやめ、計308人に影響した。13日の庄内発394便(午前7時10分発)も欠航する。

 ■停電

 川西町、三川町、米沢市の一部で最大約1200戸(街路灯などを含む契約数)が停電した。午前11時半ごろから正午にかけて発生し、いずれも午後2時20分ごろまでに復旧した。

 東北電力ネットワーク山形支社によると、停電したのは川西町の洲島、高山、吉田、尾長島、下平柳、時田、莅、堀金。三川町は猪子、神花、成田新田。米沢市は六郷町桐原、同西江股。強風のため、高圧線に部品が接触したことが原因。

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