未来を開く高校生 全国「ビジネスプラン・グランプリ」

2021/12/24 09:40
ベスト100に入った「米沢ラーメン缶」の商品開発を進めている杉山さくらさん(左)と井沢愛乙さん=米沢市・米沢商業高

 地域課題の解決などを図る事業案の発想力や実現性を競うコンテスト「高校生ビジネスプラン・グランプリ」で、米沢市の米沢商業高(佐藤敬一校長)の2年生2人が開発した「米沢ラーメン缶」が、ベスト100に入った。地元の企業と連携して実際の商品開発も進めており、販売を目指している。

 ラーメン缶を開発したのは、杉山さくらさん(16)と井沢愛乙(あお)さん(17)。缶の中には、麺とスープにチャーシュー、メンマが入っている。長期保存するため麺の素材はこんにゃくで代用しているが、縮れや色を再現した。常温で3年間の保管が可能で、災害用の保存食としても活用できる。

 2人は同校の研究授業で、観光客向けの目玉となる商品を考案。審査員からは、地域と連携して魅力発信に取り組んだ点が評価された。

 コンテストは日本政策金融公庫が主催し、9回目の今年は全国353校から3087件の応募があった。14日に同公庫の堀井伸一米沢支店長が同校を訪れ、2人に表彰状を手渡した。杉山さんは「協力していただいたたくさんの人に感謝したい」と話し、井沢さんは「アイデアを形にする難しさを実感しているが、実際に販売できるよう改良を進めたい」と目標を語った。

酒田光陵高2、3年生が応募 学校賞に

学校賞に選ばれ、生徒を代表して表彰状を受け取る進藤かいんさん(右)=酒田市・酒田光陵高

 また、同コンテストでは酒田市の酒田光陵高(藤田雅彦校長)が学校賞に選ばれた。16日に同校で表彰式が行われ、同公庫の栗田憲二酒田支店長が、生徒代表のビジネス流通科3年進藤かいんさん(17)に表彰状を手渡した。

 同科の2年生33人と、3年生の8グループが応募した。進藤さんたちは、車いす利用者でも演奏可能なバスドラムのフットペダル製品化を企画したが、メーカーへの取材やニーズ調査を通じて方針転換。障害者の生活やバリアフリーへの理解を促すため、健常者が車いすで市内観光を体験するツアーの事業化を目指すことにしたという。

 進藤さんは「企業や行政と積極的に関わりながらプラン実現に取り組み、大きく視野が広がった。この経験を大学進学後の研究にも生かしたい」と話した。学校賞には全国から22校が選ばれ、酒田光陵高は東北地方の学校として唯一の受賞だった。

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