異色のコラボで、日本酒風味の塩 コロナ下の酒蔵支援、来年1月発売

2021/12/24 08:51
吟醸酒や酒かす、古酒で香りづけした塩「トラとゲコ」を手にする鈴木惇平さん(左)、大川義雄社長=寒河江市・古沢酒造

 新型コロナウイルスの影響を受ける県内の酒蔵を支援しようと、酒田市の「さかたの塩」(大川義雄社長)と東北芸術工科大4年鈴木惇平さん(21)=寒河江市落衣前=が、県産吟醸酒などで香りづけした塩「トラとゲコ」を共同開発した。海水を炊く過程で、酒造会社から購入した吟醸酒や古酒、酒かすを加えて香りを出している。社会に自粛ムードが漂う中、日本酒の消費拡大につなげたい考えだ。

 トラとゲコは「吟醸酒」、「古酒」、「酒粕(かす)」の3種類。大川社長が商品の共同開発を同大に相談したところ、鈴木さんが卒業制作で担当することになり、商品名とラベルデザインを考案した。酒好きを表わす「トラ」と酒が苦手な「下戸」を組み合わせ、ラベルは虎とカエルをかわいらしく描いたイラストをあしらった。

 同社は鳥海山の伏流水を含んだ海水を平釜で炊き上げ、塩を製造している。新商品は塩5キロに対して吟醸酒や古酒は720ミリリットル程度、酒かすは約1キロを加え、さらに加熱することで上品な香りをつけた。

 23日、寒河江市の古沢酒造(古沢康太郎社長)で発表会を開き、大川社長が「酒蔵を盛り上げる一助としたい」と述べた。古酒を提供した古沢社長は「飲食店での日本酒の需要が激減しており、商品開発は非常にありがたい。日本酒に関心を持ってもらい、消費拡大につながることを期待したい」と話す。

 吟醸酒は県酒造組合の「山形讃香(さんが)」を、酒かすは楯の川酒造(酒田市)のものをそれぞれ仕入れ、使用した。25グラム入り700円前後とする予定で、来年1月から県内の道の駅や観光物産館で販売する。鈴木さんは「冷ややっことの相性が抜群。宅飲みなどで幅広い世代に楽しんでもらえると思う」と語った。さかたの塩は同組合を通じ、今後も製造に関わる酒蔵を増やしていく考えだ。問い合わせは大川社長090(7061)7064。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]