政活費不正、県議長に文書公開を要求 オンブズマン告訴・告発申し入れ

2021/12/9 09:55
吉村美栄子知事宛ての申し入れ書を手渡す外塚功共同代表(左)=県庁

 野川政文前県議が政務活動費(政活費)を不正受給した問題で、市民オンブズマン県会議は8日、吉村美栄子知事と坂本貴美雄県議会議長に詐欺罪で刑事告訴・告発するよう申し入れた。それぞれ17日までの回答を求めた。

 同会議の外塚功、桜井啓志の両共同代表ら4人が県庁などを訪れ、吉村知事宛ては総務部、坂本議長宛ては議会事務局の担当者にそれぞれ申し入れ書を手渡した。

 申し入れ書は、野川前県議の行為が虚偽の収支報告により、政活費の返還を免れ財産上不法の利益を得た詐欺罪に該当すると指摘。刑事訴訟法を基に吉村知事と坂本議長には「告訴・告発義務がある」と主張した。坂本議長にはさらに▽政活費に関する全文書のインターネット公開▽全議員について不適切な支出がないかの調査―などを求めた。

 申し入れ後に県庁で記者会見した外塚共同代表は「この問題に関して県民の怒りは強い。まずは議会と知事に真剣に向き合ってほしい。税金の使い道に国民的関心が高まっている中、はっきりとした態度を示してもらいたい」と語った。

 坂本議長は「制度面で県議会としての告発ができない以上、個人としても告発をしない」と説明。県の対応に関しては「(吉村)知事が判断すべきことで、県の判断を県議会としても尊重する」と述べた。大滝洋県総務部長は「県議会の対応を注視しつつ、申し入れの内容を精査して検討する」とした。

 同会議では回答を踏まえた上で独自の告発に向けて検討し、来年1月13日の定例会議で結論を出す方針。

 野川前県議は2008~20年度に総額1248万円の政活費を不正受給したことを認めている。

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