県内、予断許さず対策の徹底を 新型コロナ・10万人当たり新規感染、全国2番目

2021/12/7 08:35

 天童市の認可保育所「小百合保育園」で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が確認されて6日で1週間となった。感染者の家族などにも広がりを見せるが、県は同園での感染は収束しつつあるとの見方を示す。ただ、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者(5日現在)は全国で2番目に多く、県内は予断を許さない状況が続いており、感染防止対策の徹底を呼び掛けている。

 全国の新型コロナ感染者の推移を集計している札幌医科大医学部付属フロンティア医学研究所ゲノム医科学部門によると、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者は本県が3.9人で、東京の0.82人を大きく上回る。クラスターの発生が数値を押し上げた。最も多いのは工場で集団感染が発生した群馬県(4.63人)。

 県によると、同園の園児と職員計142人の検査は既に終了。今後は症状が現れた際に随時調べる方針で、現在は感染者の同居家族らの検査を進めている。園児らの検査がほぼ終了し、休園もしていることから同園での感染拡大はおおかた収束したとみる。

 本県は「デルタ株」の可能性がある変異株「L452R」にほぼ置き換わっているとされる。スクリーニング検査の中で、L452Rに特徴的な変異が見つからなかった場合は、新たな変異株「オミクロン株」の可能性を視野に解析を進める方針だが、対象となる検体は確認されていないという。

 昨冬は9月に始まった県内流行第2波により、感染公表が相次いだ。県新型コロナワクチン接種総合企画課はマスクを外しての会話や会食を避けるなど、改めて基本的な感染防止対策を徹底する重要性を強調。「家庭内でも健康チェックを行い、症状があれば、ただの風邪と思わず医療機関を受診してほしい」としている。

忘年会の助成、新規予約停止―天童市

 天童市の認可保育所「小百合保育園」のクラスター(感染者集団)関連の感染者が連日確認される状況を受け、同市は6日、忘年会費用の助成事業について新規の予約を停止した。現時点で12日までは利用申し込みを受けず、感染状況の推移をみながら、13日からの再開の可否を判断する。

 経済回復などのために1日から始め、参加施設は55店で利用申込者は4257人。市は感染状況などを総合的に判断して今回の措置をとった。対策周知を依頼する文書を幹事に配布したり、店舗に会食時の対策を記した文書を設置したりするなどし、さらなる注意喚起に努めるとしている。山本信治市長は「旅館や飲食店だけでなく、納入業者、タクシー、代行業者などの期待が大きい事業となっているが、感染拡大を抑止するため停止する。これまで以上に徹底を指導して進めていく」とのコメントを出した。

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