遺体安置所設営時などの動き学ぶ 山形で歯科医や警察官らの研修会

2021/12/5 19:21
災害時の対応などについて学んだ研修会=山形市・県歯科医師会館

 遺体の身元確認で協力する歯科医と県警、酒田海上保安部の研修会が5日、山形市の県歯科医師会館で開かれた。参加者約40人が遺体安置所設営時の動きについて学んだほか、新型コロナウイルス感染を防ぐマスクや防護服の正しい着脱法を確認した。

 県歯科医師会(冨田滋会長)の約520人全員が所属する県警察歯科医会が、2002年から主催している。コロナ対策のため、規模を3分の1に縮小した。

 実習では岩手医科大の熊谷章子准教授(法歯学)が講師となり、遺体安置所の配置や動線などを考えた。ライブハウスで天井が崩落し、10人が死亡したとの想定で、体育館の見取り図に必要な物や人員をシールで貼る机上訓練を行った。遺族と遺体搬入の動線を交えないことや、家族の対応窓口は安置場所から離すことなどが注意点として挙げられた。

 3~4人が1組になり、「警察は照明要りますか」「脚立は何に使うの」と、それぞれの専門知識を生かしながら意見を出し合った。酒田地区歯科医師会の村上頌さん(30)は「初めて聞く内容で勉強になった。動きをイメージできたので、災害派遣された際に役立てたい」と話していた。

 訓練に先立ち、千葉大院の斎藤久子准教授(法医学)の講演もあり、防護マスクや防護服の着脱法を解説した。コロナ下で、遺体に携わる全員が万全な対策をする必要があるとし「自分を守ることが社会を守ることになる」と訴えた。

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